同志
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しさの滲んたその言葉に、ルーシィは俯いて無言で首を横に振る。
すると、マカロフが口を開いた。
「ルーシィ。楽しい事も、悲しい事も、全てとまではいかないがある程度は共有できる」
その言葉をルーシィだけではなく、ナツやナツの頭の上に乗っているハッピー、グレイ、ルー、エルザ、ミラ、エルフマン、アルカ、ティア達も黙って聞いていた。
「それがギルドじゃ」
マカロフは背を向けたまま続ける。
「一人の幸せは皆の幸せ。一人の怒りは皆の怒り。そして一人の涙は皆の涙」
真っ赤に燃える夕日が、妖精達を包み、照らしていく。
「自責の念にかられる必要はない。君には皆の心が届いているハズじゃ」
その言葉を、他のメンバーから離れた所でミストガンとメープルが聞いていた。
「顔をあげなさい」
俯き、震えるルーシィにマカロフはゆっくりと振り返った。
そして、微笑む。
「君は妖精の尻尾の一員なんだから」
その言葉に、ルーシィの目に溜まっていた涙がポタポタと地面に落ちる。
そして小さくしゃくりあげると・・・今までの恐怖や罪悪感を全て消す様に、大声をあげて泣いたのだった。
それを見たナツとハッピーは笑い、レビィとルーはルーシィに手を差し伸べ、エルザやグレイは微笑み、ミラとエルフマンとアルカは顔を見合わせ笑い、ティアはいつもの口元を緩めるだけの笑みを浮かべた。
そんなギルドメンバーの前で、マカロフは考える。
(それにしても、ちとハデにやりすぎたかのう・・・)
そして、オロオロしだす。
(こりゃあ評議院も相当お怒りに・・・いや、待て・・・下手したら禁固刑・・・!?)
そう考え、マカロフは考えるのを止めると・・・。
「あーん」
ルーシィの様に泣き始めたのだった。
こうして、長い抗争は妖精の尻尾の勝利により、幕を下ろしたのだった。
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