同志
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つけられた怒りもあっただろうけど、何より自分の目の前から令嬢様が消える事が嫌だったのよ。それがアイツの信念であり、戦う理由だった。アイツにとって、戦う理由はそれだけで十分だった」
そして蛇模様の消えた右脚を撫で、立ち上がる。
「アイツが己の信念だけで動いたのなら、私が自分の信念で動いても問題ないって事でしょ?だからよ」
「なるほど・・・それで、貴女の信念とは?」
近くで桜色の竜が消える。
それを目で追い、ティアは振り返らず、答えた。
「『いつ何時も己の信念を曲げず、常に己を信じ続ける事』。そして・・・」
そこまで言い、顔だけをこっちに向けた。
「『己の道に絶対の自信を持ち、常に気高くある事』」
「・・・ふふ」
「あ?どうしたシュラン」
ガジルがシュランの方を向く。
話そうかと口を開いて、止めた。
これは自分だけの秘密にしておこう、何故かそう思った。
「何でもありませんわ♪ガジル様」
その後、合流したナツとティア、そしてマカロフは崩れたギルドの前に立っていた。
ギルドメンバー全員が崩れたギルドを見て、ルーシィは1人俯いている。
「こりゃあまた・・・ハデにやられたのぅ・・・」
そう言うマカロフにルーシィは申し訳なさそうに口を開く。
「あ、あの・・・マスター・・・」
「んー?お前も随分大変な目にあったのぅ」
が、マカロフは「別に気にしてませんよ?」というように答える。
それでもルーシィの罪悪感は消えない。
「そーんな顔しないの、ルーちゃん」
すると、そんなルーシィに声を掛ける人物がいた。
「皆で力を合わせた大勝利なんだよ」
「ギルドは壊れちゃったけどな」
「そんなのまた建てればいいんだよ」
「ウィ」
それは怪我をして、体の至る所に包帯を巻いたレビィ、ジェット、ドロイ、のチーム『シャドウ・ギア』とリーダスだった。
「レビィちゃん、リーダス、ジェット・・・ドロイ・・・」
「心配かけてゴメンね、ルーちゃん」
「違・・・う、それはあたしの・・・」
「話は聞いたけど、誰もルーちゃんのせいだなんて思ってないんだよ」
それでも罪悪感を感じているルーシィに、レビィがそう言う。
「俺・・・役に立てなくて・・・あの、あの・・・ゴメン・・・」
リーダスがそう謝罪すると、ルーシィは無言で首を横に振った。
「ティアの脚も・・・治ってる・・・けど・・・それも、あたしの・・・」
シュランによって治された右脚に目を向け、ルーシィがそう口にする。
ティアは溜息をついて肩を竦めた。
「バカじゃないの。誰かのせいだなんて言い始めたらキリがないわ」
普段誰かを気遣う事のないティアの微量の優
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