同志
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ほどのナツの問いに答えた。
「消えたんだよ」
「!?」
「メタリカーナはある日突然俺の前から消えた。何も言い残さずに・・・な」
それを聞いて、ナツは目を見開く。
「まったく・・・勝手なヤローだぜ・・・」
「オ・・・オイ、それは7年前の7月7日じゃねーだろうな」
ナツの言葉に、今度はガジルが目を見開く。
「お前メタリカーナの居場所知ってんのか?」
「バカ言え!俺が探してんのはイグニール!炎のドラゴンだ」
「7年前・・・777年7月7日・・・2頭のドラゴンが消えた?」
「何で7ばっか並んでるんだよ!」
「知るか」
知っていたらもう既にメタリカーナに会っているだろう。
「ふん・・・まあ、俺にはどうでもいい事だ」
そう言ってガジルは立ち上がり、壁だったであろう瓦礫を支えに歩き出そうとする。
・・・が、そのまま静止した。
「行くなら早く行けよ」
「ここは俺達のギルドだっ!テメェが出てけっ!」
そう言われ、ナツも立ち上がる。
「イグニールの事なんか解ったら教えてくれよ」
「何で俺がっ!テメェなめてんのか!」
「同じ滅竜魔導士じゃねーか」
ナツの言葉に、ガジルは怒鳴る。
「次会ったらぶっ殺ス!絶対にな!首を洗って待ってな!」
「物騒な奴だなぁ。これでおあいこだから仲直りしてやろーと思ったのに」
「物騒はどっちだテメェ!ギルドをこんなにしやがって!」
「お前等だって俺達のギルドめちゃめちゃにしたじゃねーか!あ!やっぱ仲直りやめた!」
どこのガキだとツッコみたくなる口論をし、ナツは去っていった。
その近くで青い閃光が煌めき、一瞬にして姿を消す。
「ったくあのヤロー・・・なめやがって・・・」
ガジルは舌打ちをし、ゴロンと寝転がる。
「・・・ここまでハデにやっちゃ、ファントムもオシマイだな」
「そうですね」
と、そこに音も立てずにシュランが姿を現す。
普通なら驚くところだが、こんな事は日常茶飯事の様で、ガジルは全く驚かない。
「そういやシュラン。テメェ、あの小娘に何の用だったんだ?」
体を起こしてそう問いかけられ、シュランは微笑みを浮かべながら呟いた。
「・・・少し、聞きたい事があっただけですわ。ガジル様」
数分前。
丁度ナツがガジルにどこで滅竜魔法を覚えたかを聞いている近くで、クロスに敗れたシュランはティアの右脚を治療していた。
何故シュランが敵であるティアの脚を治しているのか?
それはルーシィとハッピーと共にファントムギルドから出ていく前に、クロスが言った一言。
『姉さんの脚を治してくれないか?』
『何で私が敵の脚を・・・!』
『そうか、そう言うの
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