魔法先生ネギま!
0441話
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撃の跡が残る俺だけだった。
そしてその頬に関しても、魔力による回復で数秒後には痣が消え去る。
「フェイト様っ!?」
リライトの儀式に集中していた調の声が周囲へと響くが、その声に反応したかのようにフェイトが吹き飛ばされた場所から声が響いてくる。
「……さすがだ、アクセル・アルマー。全力を出しても尚、君には届かないか」
先程とは違い既に立ち上がる体力すらも残っていないのか、地面へと倒れ込んだままでそう言葉を紡ぐフェイト。だが、不思議とその表情には悔しさや無念さといったものは無く、ただひたすらに充実した表情を浮かべている。
「君が勝った以上は君のプランに協力しよう。少なくても僕はね。だが、この戦いが始まる前にも言ったようにそれはまだ魔法世界に余裕のあるうちだけだ。もし君が提案したテラフォーミングと魔法世界の寿命を伸ばすというのが出来なかった場合は即座に完全なる世界を発動させて貰う。問題は無いね?」
「ああ、好きにしろ。その時には俺も戦闘前に言ったようにMMの方は引き受けてもいい」
「その言葉、信じさせて貰おう。……調さん! 黄昏の姫巫女を儀式中枢から解放!」
「フェ、フェイト様? は、はい。ですがそれでは!」
突然のフェイトの指示を聞き、何かを口にしようとした調だったが、フェイトは有無を言わさずに言葉を続ける。
「説明は後で! このままでは儀式が完了してしまう。今のうちに姫巫女の力で儀式を反転させるんだ。手遅れになる前に急いで!」
「わ、分かりました!」
フェイトの指示に、調が慌てて儀式場の中央にいた神楽坂へと向かう。
その様子を見ながら、ようやく溜息を吐く。
何はともあれデュナミスが消え、墓所の主とやらも俺達に敵対する気はないらしい。これでフェイトとその従者達がこっちのプランに従事する以上は後の問題は……
「いや、まだいたな」
そう、水と風のアーウェルンクスがいたな。火は石化してその辺に転がっているから問題は無いだろうが。あぁ、それと龍宮と戦っているだろうポヨか。
月詠に関しては麻帆良に戻ったら関西呪術協会に送ればいいとして……
「ま、何とかなるだろう。……ほら、フェイト。いつまで寝転がっているつもりだ。そろそろ起き上がれ」
「……ふん。君が殴ったせいだというのに、全く自分勝手だね」
「良く言われるよ」
苦笑を浮かべつつフェイトが立ち上がり……その瞬間、念動力による危機感が頭に鳴り響き、咄嗟に置き上がり掛けていたフェイトを突き飛ばす。
そして次の瞬間、俺とフェイトの間を一筋の黒いビームのようなものが突き抜けていった。
「っ!?」
今の光が飛んできた方へと視線を向けると、そこには全身を覆い隠すようなローブを身に纏った存在が今の魔法を放っ
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