暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0441話
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が発射されて複数の岩塊を消滅させていく。あるいはそれが無理な大きさの岩塊に対しては、ドーナツ状のレーザーを放っていた虫型の機体であるメギロートがその複数の足を使い直接キャッチして建物や人のいない場所へと運んでいる。
 量産型ゲシュペンストMk-Uにメギロート。その2つを俺が見間違える筈もないし、そもそもその2つの機体を運用していてこの世界に来るような者達の心当たりは1つしかない。

「ホワイトスターと繋がったか」

 その様子に軽く眉を顰めたフェイトへと自信を持って告げる。

「麻帆良の方を見てみろ、人型と虫型の機体があるだろう? あれが俺の組織、シャドウミラーの運用する機体だ。つまり、この世界と俺の本拠地であるホワイトスターが繋がったって事だよ。それは同時に俺が言っていたプランが実行可能になった事を意味している」

 俺の言葉に上空を見たフェイトは、そこで展開していた光景に珍しく驚きを露わにする。

「なるほど。正直君の話は話半分程度に聞いてたんだけど、あの光景を見たら信じざるを得ないね。……だがまぁ、僕達のやるべき事は変わらない。僕が勝ったら完全なる世界を。君が勝ったら君の計画を。……さぁ、先程も言ったがそろそろお互いにとっても時間が無い。ケリをつけようか」
「そうだな。俺にしてもこのまま麻帆良に落ちていくというのは勘弁して欲しいしな」

 お互いに向き合い、俺とフェイトの両方から溢れ出す殺気、闘気、魔力といった類のものが周囲をビリビリと覆っていく。

「この楽しい時間も終わりになるのは非常に悲しいよ。だけど、それもまた楽しいと感じるこの心の赴くままに……行くよ!」
「愛、直撃。……来い」

 瞬動を使い、もう残り少ないだろう魔力を拳に乗せて真っ直ぐに突き出すフェイト。俺もまた同様に、精神コマンドの愛と直撃を使い魔力を込めた右拳を突き出す。
 お互いに相手の顔面目掛けて伸びる拳。極限の集中により、まるでスローモーションでも見ているかのようにゆっくり、ゆっくりとフェイトの拳が俺の顔面目掛けて伸び、同時に俺の拳もフェイトの顔面目掛けて伸びていく。
 腕が交わり、お互いの拳がお互いの顔面へと突き刺さ……る前に、念動力を使って強引に自分の身体を少しだけ横に移動させる。……いや、ずらす。
 まるで氷の上を滑るかのように滑らかな動きで移動した俺に、ほんの一瞬だけ戸惑うフェイト。そしてそれが決定的な差となった。顔面に命中したのはほぼ同時。ただし、身体をずらしたことにより打点がずれたフェイトの一撃は威力を半分も出せずに俺の頬へと到達し、同時に俺の拳は人外の身体能力と精神コマンドの愛の効果によりフェイトの頬に当たった時点で最大の威力を発揮する。
 結果、起こったのは儀式場を横へと吹っ飛んで半ば横断したフェイトと、頬に薄すらと打
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