魔法先生ネギま!
0441話
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「……なるほど、随分と悪知恵が働くようになったな。俺が止めるのを前提にしている訳か」
「何、強敵相手に作戦を考えるのは人間として当然の事だろう?」
「そんな所まで人間らしくならなくてもいいものを。だが、まぁいい。あの程度の柱ならどうとでもなるさ」
「そうだね、僕が何も手出しをしなかったらそうかもしれないね」
言うや否や、瞬動を使って間合いを殺すフェイト。砕かれた右手は使えないが、その代わりに右肘、左腕、両足を使って俺へと途切れることなく連続攻撃を仕掛けて来る。
左の掌底、左肘、右膝、しゃがんで足を刈るように回し蹴りを放ちつつ左手で地面に手を突きながら逆立ち気味に顎を狙って蹴りを放ってくる。
そのことごとくを回避し、防ぎ、いなし、弾く。攻撃はせずに、防御に徹しながら降り注いでくる巨大な黒い柱へと視線を向ける。
幸いなのはその柱が1本だけだという事だろう。これがもし数本一斉に降ってこられたら、それこそフェイトにダメージを受けるのを承知の上で迎撃に専念するしかなかった。
「ふっ!」
顎を狙って放たれた蹴り足を掴み取り、そのまま空中へと向けて大きく放り投げる。同時に、もう10m程度の距離まで縮まった黒い柱へと視線を向ける。
『燃える天空』
混沌精霊としての力でもある焔ノ宴。それを使い俺の使える魔法の中でも最大の威力を誇る『燃える天空』を放ち、黒い柱その物を一瞬で燃やし尽くす。
「……さすがだね。あの柱はそう簡単にどうこう出来る物じゃないんだけど」
儀式場を形成していた石の残骸から身を起こしながらフェイトが言葉通りに感心したように呟く。その外見は度重なる戦闘で既にズタボロになっており、右手首の骨も砕かれているのだが……まだその動きにはどこかある程度の余裕があるように見える。
「本当にそう思っていたのなら、まだまだ俺を甘く見ていたって事だな」
「そうかもしれないね。けど、タイムリミットも近い。そろそろ決めさせて貰おうか」
フェイトの言葉に、チラリと上空の麻帆良へと視線を向ける。確かにそこにはこの墓守人の宮殿から崩れ落ちていった残骸や、あるいは周辺に浮かんでいた岩塊といったものが麻帆良へと落下していき、それを魔法先生達が砕いて被害を防いでいるのが見える。そして……
「……何?」
その瞬間、俺の視線に入って来たのは本来この世界にある筈がない物だった。麻帆良へと落下していっている巨大な岩塊へと突き刺さる赤いビーム。次の瞬間にはその岩塊は破壊されるどころかビームに飲み込まれて消滅する。そのビームが発射されたと思しき場所にいたのは、俺にとっても馴染み深い量産型ゲシュペンストMk-Uだった。即ちシャドウミラーが以前主力機として使っていた機体だ。
その近くではドーナツ状のレーザー
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