暁 〜小説投稿サイト〜
やおよろずっ!!
告げられる心底どうでもいい真実とこれから
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
それならいいが、」

「というわけで、ふつつかものですがよろしくおねがいします。」

「チッ、まあ、いいだろう。勝手にしてくれ。」

「ほほう、案外あっさり受け入れますね。」

「どうせ上からの命令だから帰れないとかそんなんだろ。俺とて一応顔見知りの女の子を路上生活させる気はねぇよ。」

「ま、こちらとしては助かるから有難いけど……でわでわ早速ですが、」

「まだ何かあるのか?」

「名前つけて!」

「はぁ?」
確かにさっきからお前とか呼んでいたが、名前がないのか?
「消しゴムの神と言う名前はあるけれど人間らしい名前はないのよね。」
なるほど、俺は頭をひねらせる。多分コイツのことだ。消しゴムになってついて来るだろう。甚だ迷惑だが……
「私もいくつか考えたんだけど言ってみていい?」

「おう、どうぞどうぞ。」

「候補1 消しゴム」

「それは……何かな……」
消しゴムを消しゴム呼ばわりする分にはいいが、消しゴムから出ている時にこう呼ぶとなんか聞いたことないのにエロいニュアンスがある。
て言うか女の子を消しゴム呼ばわりしただけで少し興奮する俺って何よ。
ていうわけで、
「却下」

「そうか……候補2 イレイサー」
これもそのまま英訳しただけだな。消しゴムよりかマシだが意味が一緒なので……
「却下」

「えーダメ?じゃあ、候補3 イレイザー」

「お前はシュワ○ツネッガーか!」
イレイザー 意味、消す人、いつの日か「おめでとう。君は消去された。」なんて言われたら嫌だな……
「却下」

「以上……」

「それだけかよ!!」

「後は君が考えてくれ。」

「マジかよ……」
うーんと考え込む。名前か……きっとコイツのこれからを左右しかねん。真面目に考えねば、
そうだ、さっきのを少し捻ろう。
まだ有力候補だったのはイレイサーだ。これを何かとひねって……
「キタッ!」

「お、なんだいなんだい?」

「レイ、レイってのはどうだ!?」
イレイサーのレイの部分だけ取った結構安直な発想だが……
「ふむ、君にしてはネーミングセンスがあるね。」
喧嘩売ってんのか。
ま、気に入ってくれた……のか?
「レイか……いい名前だ。ていうわけで、私はレイだ。よろしく!え、えーっと……」
俺の名前を知らないのかレイは戸惑う。
「はぁ……天万、」

「あんだって?」
聞き逃したのかもう一回聞いてくる。
「だから、俺の名前は八尾天万(やお てんまん)だ。」

「おお! そんな名前だったのか!」
俺の名前に驚く。確かにこんな名前は珍しいからな。
「ていうわけで、私はレイだ! これからよろしく! 天万!」
いきなり名前で呼ばれ少しドキッとし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ