暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第22話「混乱」
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今、1年1組が使用している観測室は混乱に陥っていた。
それは――
千冬
「フフ〜フ、フフ〜フ、フフフフ〜ン♪」
織斑千冬が上機嫌で鼻歌を歌っているのだ。
いや、鼻歌くらい人間だれしもが一度はしたことはある。
皆、そう思うだろう。
千冬だって(主に一夏関係で)あるさ。
だが、あの千冬が――
もの凄く良い笑顔で鼻歌を歌っているのだ。
ポヤポヤした笑みでも、悪戯めいた笑みでも、冷たい笑みでも、疲れた笑みでもない。
子供の様な無邪気な笑みを浮かべているのだ。
箒&セシリア
「「………(ポカーン」」
この予想外の現象に本音たちと別れて
Aピット
(
1組
)
側の観測室に来た箒とセシリアの2名は揃って唖然としてしまった。
セシリア
「(ほ、箒さん。この方はどなたなのでしょうか)」
箒
「(い、いや…その、千冬さんなんじゃないかな……たぶん)」
セシリア
「(たぶんってなんですか!! 古くからの御付き合いなのでしょう!!!)」
箒
「(こんな千冬さん。私だってみるの初めてだ!!!)」
室内に入って数分。
ようやく硬直が解けヒソヒソと話をする二人。
そんな二人の元へ近づく影が――、
千冬
「そこの二人」
箒&セシリア
「っ!?(ビクンッ」
ヤられる。
瞬時に二人はそう思った
が――、
千冬
「
そんなところ
(
入口
)
に立ってないで中にはいったらどうだ(ニコニコ」
相も変わらず笑顔で優しく注意されただけだった。
セシリア
「も、申し訳ありません」
箒
「す、すみません千冬さん」
予想外の事態に思わず昔のように名前で呼んでしまった箒。
普段だったら――
一夏
『ち、千冬姉――』
千冬
『織斑先生だと何度言え学習するのだバカ者(ブォンッ!!』
一夏
『グエッ!?』
――と、言った感じに出席簿や拳が振り下ろされるところなのだが、今はどうだろう。
千冬
「コラ、学園では織斑先生だろ篠之乃♪」
[コツン]
軽く小突かれる程度なのだ。
箒
「…こんなの千冬さんじゃない(ジワァ」
その現状に箒は目元を潤ませながらそう呟くのだった。
セシリア
「そ、そうですわ!! この方はきっと以前現れた偽物ですわ!!」
突如、そう叫ぶセシリア。
思いだすのは入学式が終わり、初のSHRで起きた出来事。
五十音中に出身・特技・趣味等と自己紹介しているときに現れた千冬と瓜二つの姿をした人物。
いや、正確には瓜二つでは無かった。
方や皆が知っている凛々しくもどこか厳し
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