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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十二話:福引きを極める
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タベタするなって……」
「なら早く!じゃないとおいらが触れないし!!」
「う、うん。キレイキレイー」
「よし、消毒消毒ー!」
「ピキー!」

 と、手を清潔にしたところで、じゃれついてきたコドランとスラリンによって、お兄さんの感触はすっかり上書きされ。

 私たちの姿を認めたヘンリーとピエールが、待ち兼ねたように駆け寄ってきます。

「ドーラ!大丈夫か!?妙なこと、されなかったか!?」
「あ、うん、大丈夫。いい人だったよ!薬草九十九個で福引き券が九十九枚もらえたし!運次第だけど、絶対に元は取れるね!」
「お前……そこまでやったのか……」
「店のにーちゃんが、ドーラちゃんの手にベタベタ触りやがってさー。もう、おいらたちで消毒しといたけど」
「……ドーラ。……そうなのか?」
「う、うん。……でも、受け取る時にちょっと握られたくらいだよ?そんな、言うほどのことじゃ」
「……九十九回……。……よし。()るか」
「……左様にござりますな」
「やめて!!二人とも、本当にやめて!!」


 と、今にも道具屋に殴り込みに行きそうなヘンリーとピエールを、涙目で縋り付いてなんとか引き留めて。

 私の肩をガッチリと抱いたヘンリーと、いつも以上に周囲を警戒するピエールに守られながら福引き所に向かい、九十九枚の福引き券を消費し切った結果。

 特賞のゴールドカードはもちろんとして、一等の祈りの指環、二等のファイト一発、三等の爆弾石、四等のすごろく券を多数。
 景品を大量にゲットして、元手の薬草代約八百ゴールド程度は、余裕で回収しました!


「やった!ゴールドカードだ!これで、お得に買い物できるね!お金は大事だからね!」
「……あの道具屋には、行くなよ。もう」
「うん!お使い、お願いね!マジックシールド四つと、カメのこうら二つ!」
「わかった。きっちり、話はつけてくる」
「え?話って」
「ヘンリー殿。拙者は、ドーラ様に付いておりますゆえ。お任せ致す」
「ああ。任せろ」
「あの。ヘンリー?」
「心配するな。買い物も、きっちり済ませてくる」
「……えっと。……ひどいことは、しないでね?」
「ああ。話すだけだ、基本的には」
「あの。……道具屋さんは、なにも、悪くないからね……?」
「それには異論があるが、大丈夫だ。素直に聞けば、手荒な真似はしない」
「……うん。……いってらっしゃい……」
「ああ、行ってくる」

 ……道具屋のお兄さん、ごめんなさい!
 私のせいで、かなり怖い目に遭わせてしまうかもしれません……!


 と、道具屋のお兄さんに内心で謝りつつも、無事に買い物を済ませて。
 他には、武器屋でヘンリーにモーニングスターを購入して、それまでヘンリーが使ってたチェーンクロスを私が
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