美食屋、嫁と再会し、夢語り、弟子入りをする!
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についても話したのだ。
しかし、アキトの説明に納得していたようにも思えたが、どうやら分かった上で流してくれていたようだ。(ちなみにアーサーはこの場についてきているが、空気を呼んで部屋の隅で待ての状態にある)
そんなふうに話し合う面々をよそに、1人シャルロットとアキトの2人に近づく影があった。
美食人間国宝。節乃である。
「お前さんが、シャルロットのいっていたアキトかの?」
節乃に話しかけられたアキトは居住まいを正す。節乃はシャルロットを拾って今まで世話を見てくれた、いわば恋人シャルロットのこの世界の親で恩人だ。失礼な態度をとるのはアキトの矜持が許せなかった。
「はい。節乃さんにはシャルロットがお世話になり、ありがとうございます」
「ふふふ、なあに。シャルロットには店の仕込みを手伝ってもらっているし、とても助かってるんだ。それに孫ができたみたいで嬉しかったしの」
そういうと、節乃さんは俺の顔を覗きこみ、じーっと、見つめてきた。
「えっと、節乃さん?」
「…ふむ。なるほどのお。ふふ。すまんの。シャルロットにはいつもお主の話を聞いていたからの?どんな男かと興味があったのじゃよ。―――――――なるほど、なかなかの「いけめん」じゃの。シャルロットが惚れるのもわかるわい」
「は、はあ。そうですか」
まあ当然かな?節乃さんはシャルロットのことを孫みたいに思ってくれたといっているし、変な男にひっかけるわけにはいかなかったのだろう。ということは俺は合格ということかな?
そこえ、リュウさんが俺に話しかけてきた。
「ところでアキトよ。これからどうする?」
「?これからって、どういうことでしょう」
「お前さんの第一の目標は、そのシャル嬢との再会だったのだろう?それが終わった今、これからどうするのかと聞いているのだ。俺の組にも入る気はないだろうし」
あ、そこらへんはわかってたんだ。まあ嘘ついたら分かるっていうぐらいだし、そんぐらいはばれるか。
「美食屋を目指したいと思っています」
「ふむ、それは何故か聞いても良いかの?」
そう会話に入ってきたのは一龍会長。見れば他の全員も、アキトの言葉に注目していた。
それに若干の緊張を覚えながらも話を続ける。
「皆さんはネルグ街がどういう場所か知っていると思います。IGO非加盟のために『犯罪グルメ都市』の一つとなっているその都市のことを。俺はそこで産まれてそこで育ちました。ネルグ街の出身者の一割はグルメ犯罪者のために、ネルグ街出身者というだけで犯罪者のように差別されてしまう。――――――――俺はそれを変えたい!」
「……続けてくれ」
俺は会
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