美食屋、リュウに全てをうちあける!
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事が入ったといって組長をマッチに譲って姿を消したがあれは初代メルクと同じく会長に頼まれた仕事にいったのだろう。そう考えれば不思議はないな。
…全て話して協力してもらうか?これから1人でやっていくのも難しいし。
ここに来る途中でリュウさんに聞いたが、マッチたちはリュウさんたちが将来的に組員になるのを条件に身柄を保護してくれることになった。特にマッチはしごけば一端の立派なヤクザになれると嬉しそうにいっていた。…強く生きろよマッチ。お仕置きは無しにしてやるから。
とりあえず、
「…場所を変えません?」
ここじゃ話なんてできないし。
そうして俺たちは宴会会場から移動することにした。
☆
☆
ここは組長室。虎のような動物(決して俺のしっている虎の大きさではない)のカーペットや額縁に飾られている達筆な字など、内装は前世の僅かにある記憶のなかにある普通のヤクザと変わらないらしい。
今俺とリュウさんは組長室の中央にむかい合わせになっているソファーに座って、やはりむかい合っている。
「では話してもらおうかな」
「…その前に1つ。今から俺が話すことは他人が聞いたらキチガイと断じられても仕方がないことです。信じてもらえなくてもしかたないですが、少なくとも俺自身は事実と認識しているということを御理解ください」
そう前置きして俺は自分の身に起こった出来事を全て話した。転生管理局に天使の存在。俺が魂をミスで破壊されてしまい、そのせいでこの世界に転生させられたということになったということ。まあさすがにこの世界が漫画の世界だとはいわなかったが。いって無駄に混乱させるのも嫌だしね。
そして一緒に転生した女性がいたがなんの間違いかはぐれてしまったことをはなしたのだが、
「…………」
何故か黙り込んでしまった。どうしたんだろう?
「ふむ、その女の名前は『シャルロット』というのではないか?」
「!?」
なんでその名前を。俺はまだシャルロットの名前は口にだしていないはず。
そんな俺をよそにリュウさんは得心がいったというような笑みを浮かべる。
「なるほどのぉ。どこかで聞いた名前だと思ったが、お主がシャル嬢ののろけ話にでていたアキトだったか」
「シャルロットを知ってるんですか!?」
俺がリュウさんを詰め寄るが、まあ慌てるなと懐から葉巻木をだすと口に咥え、指のスナップだけで火をつける。…トリコと同じことしてる。
「今から9年前ほどの話しでな。節乃のばあさんが店の前で捨て子を拾っての。その子の入っていた籠の中に入っていた手紙に「この子の名前はシャルロッ
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