第2章
戦闘校舎のフェニックス
第46話 自信
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ックス。貴方もよく知っているでしょ?不死鳥と呼ばれる聖獣よ。悪魔でありながら聖獣と同じ名前を持つ七十二柱にも数えられた侯爵家。そして、その能力は聖獣と同じ…不死身…」
「ッ!?不死身って!!そんなのありですかッ!!」
イッセーが驚愕に表情を染めていた。
驚くのも無理はねえか。
対戦相手が不死身って話になればな。
「…そうね。ほとんど無敵ね。攻撃してもすぐに再生してしまうものね。ライザーの戦績は八勝二敗ただしこの二敗は懇意にしている家系への配慮よ。わざと負けただけ」
「ッッッ!?」
部長の言葉にとうとうイッセーは言葉を失っていた。
「フェニックス家はレーティングゲームが行われるようになって急激に台頭してきた成り上がりみたいなものよ。当然よね、不死身なら絶対に負けないもの」
確かに不死身が相手じゃ体力的にも精神的にも疲弊は凄まじいだろう。
「…すみませんでした」
「何?」
「…俺があそこでライザーに食って掛かったりしたから…アイツと戦うはめに…」
「いいえ。むしろ貴方のおかげで話が速く進んで助かったわ」
遅かれ早かれ部長はライザーと戦う事になっただろうからな。
「最初から私が負ける事を見越してお父様達がゲームを仕組んだのよ。チェスで言うところのハメ手。スウィンドルね」
いくら純血を絶たせない為とは言え些か強引過ぎるな。
「あの…」
そんな中、イッセーが口を開いた。
「どうして部長は今回の縁談を拒否しているんですか?」
「私はグレモリー家の娘よ。どこまで行っても個人のリアスではなくあくまでもリアス・グレモリー。常にグレモリーの名が付きまとってしまう」
「………」
(………)
「その事は誇りではあるけど…やはりせめて添い遂げる相手くらいはグレモリー家の娘としてではなくリアスとして私を愛してくれる人と一緒になりたいのよ。矛盾した思いだけど…それでも私はこの小さな夢を持っていたいわ」
部長のそんな思いを込めた言葉にイッセーは…。
「俺、そんなの関係無く部長の事好きです。グレモリー家の事とか悪魔の社会とか正直さっぱりですけど、今ここに…こうして目の前に居るリアス先輩が俺にとって一番ですから!!」
「ッッッ!?」
(イッセー…)
俺はふと昔を思い出していた。
周りの大人や子供、さらには家族親戚にまで迫害されていた鶇と燕、その二人を救ったイッセーの事を。
あの時のイッセーも二人の生い立ちや周りの状況なんか関係無く二人を受け入れていた。
(本当に変わらずだよお前は)
そんな真っ直ぐなイッセーの言葉に部長は心を打たれた様なな顔をしていた。
「お、俺なんか変な事言いました?」
「何でもないわ。とにかく戦う以上は勝ちにいくわ!!」
「前に部長は紅髪の滅殺姫(ルインプリンセス)と呼ばれるほどの天才だって聞きました。そ
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