第2章
戦闘校舎のフェニックス
第46話 自信
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さなきゃならねえから、相手を見る目は養っておかねえとな」
「なるほどねえ」
「で?続けるか?」
「もちろん。次は引っ掛からないよ」
「そう何度も同じ手を使うかよ」
その後、俺達は再び手合わせを再開した。
「あ〜生き返る〜」
今、イッセーは燕にマッサージをやってもらっていた。
現在進行形で癒されているが、マッサージを受ける前は塔城と木場との修行で虫の息になっていた。
「あれぐらいで情けない」
「グフ…」
燕の容赦の無い毒舌が炸裂した。
もっとも口では毒舌トークだがマッサージは念入りに一生懸命やっていた。
あからさまに俺達にやるよりも長時間掛けて一生懸命やっていた。
(素直じゃねえな、後でその事で弄るとするか)
「うおっ!?」
イッセーのいきなり声を荒げたがすぐに楽になっていた。
燕の針治療によるものだ。
とことん徹底しているな。
このように燕にはマッサージや針治療による俺達の疲労回復の役割をやってもらっている。
鶇には家事方面、千秋はそれぞれの修行の手伝いと三人には修行のサポーターになってもらっている。
「それが終わって休んだら次は俺との修行だぞ」
「オ、オウ…」
「今度は重りを着けてだ」
「…部長に負けず劣らずの鬼だぁ」
俺の言葉にイッセーはうなだれた。
「…なあ明日夏?」
「何だ?」
「…俺って強くなれてるか?」
沈んだ声色で聞いてきた。
おそらく木場達との差に自信を無くし掛けてるんだろう。
「実力はともかく回避能力とスタミナは大分上達してるぞ」
「うん。僕らの攻撃を結構な確率で避けれるようになってきてるよ」
木場の言葉に塔城も頷いていた。
「昨日の自分よりは強くなってる。それは確実だよ」
「そうか。よっしゃ!!もっと頑張るぜ!!」
千秋の言葉にイッセーは気合いを入れ直していたが、それが空元気である事に気付いたのは俺と千秋だけであった。
「イッセー?」
「あ、部長」
夜に目が覚めてしまった俺は、キッチンで水を一杯を飲んだ後、部屋に戻ろうとしたら部長と会った。
「どうしたんです?こんな夜中に?」
「ふふ、丁度良いわ。少しお話ししましょうか」
その後、俺と部長は外にあるガゼボで話をした。
「…ふう〜…今日はこんなもんか」
俺は夜、別荘の近くの森でとある特訓をやっていて、切りのいいところで中断した。
そのまま別荘に戻ろうとしたら、イッセーと部長がガゼボで話しをしているのを見かけ、気配を殺して近付き聞き耳を建てた。
「それって作戦ですか?」
イッセーが何かの本を読んでいる部長に聞いた。
「ええ。こんなマニュアル通りでは正直、気休めにしかならないけど」
「そんな事無いですよ。部長がこんな遅くまで頑張ってるんですし」
「…でも、今度の相手はフェニ
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