美食屋、ネルグ街に転生する!
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ーーン!!
衝撃インパクトの後に音が続く。それはアキトの拳が音速を超えた速さだということを示していた。
ドゴォォン!!
「ゴルゾーさん!?」
ゴルゾーの部下が吹き飛ばされた自分たちのボスに近づくが、
「ぐ・・・ああ・・・」
口から大量の血を流し、ボロボロになっていた。
それもそうだろう。プロの美食屋や凄腕のグルメヤクザたちならどうかは知らないが、ゴルゾーはネルグ街のチンピラをまとめているだけの小悪党にすぎない。
それなりに腕っ節は立つが、一般人の域はでていないのだ。
アキトの音速の拳を食らい、内臓までボロボロになっていた。
しかし、
「ぐああああっ!?」
「兄貴!?」
「がう!?」
ダメージを負ったのはゴルゾーだけではなかった。
ただでさえリンチでボロボロになった体に、まだ体が出来上がっていない少年の体で音速を超える拳を放ったのだ。
耐えきれるわけがなかった。
そして、
「てめえ、よくもゴルゾーさんをっ!!」
「「「!?」」」
ゴルゾーの部下たちがアキト達にむかって自分が持っていたライフルを構える。
(やべえっ!?)
俺はとっさに獣とマッチを庇う。
「兄貴!?」
「がうう!?」
俺はやってくるであろう衝撃にそなえた。
「よくやった。ここからはまかせろ、小僧」
ドドドドドド!
「が、ぐあ!」
ザシュ!
「な、ぎゃあ!!」
パン、パンパンパン!
「な、うああ!!」
「な、なんだ!」
「がるるる!!」
突如声が聞こえたかと思うと、銃声や肉を切る音。そして男たちの悲鳴が後ろから聞こえてきた。
俺は急いで後ろを振り返るとそこにいたのは、血まみれで倒れている先程まで俺たちを狙っていたゴルゾーの手下たちとサングラスを掛けた黒スーツの男たち。そして、
――――――――――大丈夫か?小僧。
太陽のように大柄な男がそこにいた。
それが俺たちとグルメヤクザ組長、【リュウ】との出会いだった………。
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