美食屋、ネルグ街に転生する!
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たのは。
ドカン!!
「ぐあ!」
その衝撃と共に俺は地面へと吹き飛ばされた。
「うああ!」
っ!いって〜…。いったいなにが起こったんだ?
俺はさっきまで自分たちが居た場所に視線をやる。するとそこにいたのは、
白く輝く獣だった。なんだあれは・・・・・・・。
俺はただただ、その獣に見とれるのだった。
アキトサイド
その獣は白かった。
風にたなびくそのタテガミは絹のように柔らかで、その牙や爪は恐らく切り裂けられぬものなどまるでないように感じられた。体は白銀に輝いており、神々しさを感じられる。
そしてその瞳。その琥珀色の瞳はまるで『皇帝』のような威圧感を周囲に放っていた。
どうやらその獣がゴルゾーを吹き飛ばしたらしい。
「お、お前は…?」
すると獣は俺に近づき、
ペロ
「うわっぷ!?」
俺の顔を舐めた。
ペロペロ
「ちょ、おま!?」
獣は俺の顔をなめ始めた。まるで自分が誰かを(…)主張するかのように…。
・・・・・・・・・・・まさかっ!
俺はその獣を見る。
大きさは前世の大型犬ほどもあるが、この世界の動物の常識からいまだに子供なのだと考えられる。まさかお前は、
「お前は、あの卵なのか・・・?」
「ガウッ!」
どうやら予想どうりだったらしい。俺はしばし助っ人の正体に茫然としていたが、
「あぶない兄貴!」
マッチの声で我に返った。見るとそこには、
「ふざけるな、獣風情がああああああ!!!」
ゴルゾーがナイフを構えながらこちらに突撃してきた。
白いライオン?はとっさに俺をかばおうとしたが、
「がる?」
「大丈夫だ」
俺がそれを抑える。あいつには俺の家族を人質にとった落とし前をつけなくちゃならねえからな。
俺は構えをとる。左手を前にし、右手を腰に添える。
左足を前にだし、姿勢は前傾姿勢。
感情に蓋をして構えながらも体をリラックスさせる。
意識するのはリラックス状態から相手えものを刈り取るまでの時間の短縮。それこそがその技の破壊力につながる。
「兄貴!!」
目指すは【神速】の拳!
「死ねやクソガキがあああああ!!!」
「【ハンティング・ブロウ】!!」
俺の拳がゴルゾーを貫いた。
「ごぶあああああ!?!?」
ドッパーーー
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