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ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第二話『交渉。そして激突!!』
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そこへ、
「待ってください、シオン君!」
今まで沈黙していたアーシアが意を決したように俺たちに背をむけているシオンを呼びとめる。
そういえば、シオンはアーシアの例の幼なじみなんだっけ。いままで話しかけたいのを我慢してたのかな?
シオンはアーシアの声に足を止める。
「……なんだ」
その静かな声は、どこか冷たい物だったが、それとともに、いろいろな感情を押し込めたような声だった。
その声音に一瞬躊躇ったアーシアであったが、それでもシオンに再び話しかけようと口を開くが、それは他の人物の声に遮られる。
「さっきから思ってたんだが、君はもしや『魔女』、アーシア・アルジェントか?まさかこのような地にいるとは」
遮ったのは『破壊の聖剣』の持ち主、ゼノヴィアだった。
アーシアはゼノヴィアの言葉に体をびくりと震わせる。
『魔女』
その言葉はアーシアにとってはつらい言葉だった。
その言葉を聞いて、先程シオンに話しかけた時のような決意を秘めた顔は、もうなりを潜めていた。
そのゼノヴィアの言葉でイリナもアーシアの存在に気付いたのか、彼女を珍しい物を見るような目で見つめた。
「あなたが一時期教会内部で噂になっていた『魔女』になった元『聖女』さん?悪魔や堕天使をも癒す能力を持っていたらしいわね?追放され、どこかに流れたと聞いていたけれど、悪魔になっているとは思わなかったわ」
「……あ、あの……私は……」
二人に言い寄られ、対応に困るアーシア。しかし、次のイリナの言葉に目を見開いた。
「それにしても、あなたがラザ君と顔見知りだったとはね。通りであなたの行方を気にしていたはずだわ」
「え……?」
そのイリナの言葉を、しかしアーシアは信じられないというような顔をした。。
「あなたが追放された話をゼノヴィアと一緒にラザ君に話したら、ラザ君ったら怖い顔して詰め寄ってきて。私たちが知っていることを全部話した後にはすぐにどこかに飛んで行ったのよ。後で聞いたらあなたがどうしてそんなことになったのか、どこにいったのか情報をかき集めていたらしいわ。魔女になったあなたの許してもらうために教皇様に直談判までしたそうよ?」
…驚いた。
最初に気づいた時からまったく目線も合わせようとしなかったから、てっきり魔女になったアーシアとは関わりあいになりたくないからそうしてると思ったのに。
まさか、アーシアをそんなに心配してたなんて。
「シオン君…」
おお…、アーシアが感動したような目でシオンのやつを見ている。
それもしょうがないだろう。もう嫌われたと思っていた幼なじみが、自
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