暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜 元聖女の幼なじみはエクソシスト 〜
第二話『交渉。そして激突!!』
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・ラザフォードに問いかける。


「なあ、あんたは彼女たちみたいにエクスカリバーを持ってないのか?」


これは、俺としたら当然の疑問だと思う。なにせ、エクスカリバーの所有者2人を従えているんだ。彼も持っていたとしても不思議ではない。


しかし、そんな俺の質問に彼、シオンは苦笑しながら首を横に振る。


「生憎、俺はエクスカリバーは持っていないよ。元々教会にとっては貴重な物だしな」


ああ、まあそうだよな。そう簡単に持たせられる物じゃないよなぁ。

…ん?エクスカリバーは(・)?

「……それで、奪われたエクスカリバーがどうしてこんな極東の国にある地方都市に関係あるのかしら?」

おっと!シオンの言い回しが少し気になったが、部長が話を進めていたので意識をそちらに戻すとしよう。


「カトリック教会の本部に残っているのは私のを含めて二本だった。プロテスタントのもとにも二本。聖剣にも二本。残る一本は神、悪魔、堕天使の三つどもえ戦争の折に行方不明。そのうち、各陣営にあるエクスカリバーが一本ずつ奪われた。奪った連中は難を逃れ、この地に持ち運んだって話なのさ」


部長の問いにゼノヴィアがそう答える。


その返答に、部長は額に手をあて、息を吐いた。


「私の縄張りは出来事が豊富ね。それでエクスカリバーを奪ったのは?」


部長のその問いにはシオンが答えた。


「奪ったのは堕天使の組織、『神の子を見張る者グリゴリ』だよ」


「それも主犯は大物だ。ーーーーーーーーコカビエル。古の戦いから生き残る堕天使の幹部といえばわかるだろう?」



シオンとゼノヴィアが続けて部長の問いに答えた。

2人のその言葉に、部長は驚いたような、呆れたような、そんな表情を浮かべた。


「堕天使の組織に奪われるなんて、とんでもない失態ね。――――――しかし、コカビエル。聖書にも乗っている堕天使の幹部がでてくるなんてね」


おいおい、エクスカリバーに堕天使の幹部って!?どんどん話が大きくなってきやがったぞ!

シオンは深刻そうな顔で話を続ける。

「先日からやつらの動向を探るためにこの町に神父ーーーーーー悪魔払い(エクソシスト)を秘密裏に潜り込ませていたんだが、ことごとくそれを始末されてしまった」


おいおい。俺たちのしらないところでそんなことが起こってたのかよ……。


じゃあ、こいつらが今日きたのはそれの協力の要請か?魔王の妹であり、上級悪魔である部長に力を借りに来たってところか?


しかしシオンの発した言葉は俺の想像とは大分違っていた。



「俺たちの依頼はただ一つ。俺たちと私たちと堕天使のエクスカリバー争奪の戦いにこの町に巣くう
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