フェアリーロウ
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を感じる。ここにいる私達全員が合わさっても足りないほど、強大な魔力だ・・・」
「そんなに強い魔導士・・・あの人しかいないよね」
「あぁ・・・俺達の親以外、あれほどの魔導士は思い当たらん」
スバル、ヒルダ、サルディア、ライアーはそう呟き、崩れた巨人を見上げた。
ジョゼの左肩が貫かれる。
マカロフの魔法によって。
マカロフの左肩が貫かれる。
ジョゼの魔法によって。
「デットウェイブ!」
ジョゼの右手に怨霊の様に不気味な魔力が集まり、地面を割りながらマカロフに向かう。
それを見たマカロフは印を切り、構える。
「はああああっ!」
それにより、巨人を中心に凄まじい量の魔力が溢れた。
「うおおっ!」
「ドラグニル!」
突然ギルドに広がった強大な魔力により、ナツは吹き飛ばされ少し下の床に落ちる。
瓦礫が落ちてきて当たり、「いてっ」と小さく呟いた。
同じ地点にいたティアは、クロスによって抱えられている。
「大丈夫ー!?」
「何だろ、今の・・・」
「解らない・・・強くて大きい魔力だが、不思議と温かい・・・」
ギルド全体から感じられる魔力にハッピーとクロスが戸惑っていると、ナツがニヤッと笑い、ティアがフッと口元を緩めた。
「こんな魔力の持ち主なんて・・・1人しかいないじゃない」
「おう・・・こんな魔力、じっちゃんしかいねぇ」
激しい戦いの末、マカロフとジョゼは互いに傷だらけの姿で睨み合っていた。
「たいしたモンじゃ。その若さでその魔力、聖十の称号を持つだけの事はある」
マカロフがゆっくりと口を開いた。
「その魔力を正しい事に使い、さらに若い世代の儀表となっておれば、魔法界の発展へと繋がっていたであろう」
「説教・・・ですかな?」
すると、マカロフは巨人へと姿を変えた。
火、水、風・・・様々な魔法を使う事の出来るマカロフが得意とする魔法、それがこの、巨人である。
「妖精の尻尾審判のしきたりにより、貴様に3つ数えるまでの猶予を与える」
左肩から血を流しながら、マカロフは巨人と化していく。
「ひざまずけ」
「は?」
マカロフの言葉に意味が解らない、というように言葉を返すジョゼ。
それを無視し、マカロフは3つ数え始める。
「一つ」
マカロフの言葉に、ジョゼは笑い声を漏らす。
「ははっ、何を言い出すのかと思えばひざまずけだァ!?」
「二つ」
「王国一のギルドが貴様に屈しろだと!?冗談じゃないっ!私は貴様と互角に戦える!いや、非常になれる分私の方が強い!」
ジョゼの口調が荒れる。
「三つ」
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