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ハイスクールD×D 〜 もう一人の副会長は生徒会の切り札(ジョーカー)! 〜
第三話『副会長介入する!』
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ちだからって、相手は男だぞ、男!いくらなんでもそれはないだろい「そろそろもどってこい(ガン!」「いってえええええええ!?!」
なんだ、なんだ!?急に頭に強い衝撃が!?!
顔をあげるとそこには呆れた顔をして進藤先輩がこちらを見ていた。
「なにを考え込んでいたかは知らないが、状況考えろばかやろう」
「す、すみません…」
俺の謝罪を聞いた先輩は、苦虫をつぶしたような顔をしてこちらを睨みつけている夕麻ちゃんに話しかける。
「それで?悪魔の縄張りに貴様のような堕天使がなぜいるんだ?答えてもらおう」
…悪魔?堕天使?先輩はなんのことを言っているんだ?
でも夕麻ちゃんは先輩の言っていることの意味がわかっているようで、嘲笑うような笑みを浮かべる。
「そんなこと、あなたみたいな下級悪魔にいう必要」
夕麻ちゃんがそこまでいった時、ヒュンと風を切るような音がしたかと思うと、先輩が持っていた黒い剣を、夕麻ちゃんの首元に添えていた。
「ヒッ!?」
先ほどまでの余裕はどこにいったのか、夕麻ちゃんの顔には恐怖の表情が浮かんでいた。
「(な、なんなのこいつ、この私がまるで動きが見えなかったなんて!?)」
そんな夕麻ちゃんを見据える先輩の目はあくまで冷静。そして冷徹だった。
――――――――――まるでなにも感情が無いかのように。
ゾクッ!
そんな先輩の目に、俺は一瞬恐怖を感じる。
俺たちはいつも先輩にとっつかまり、叱られ、しばかれているけれど、そんな中でも俺たちを見る先輩の感情は、決して嫌な感情ではなく、「まったくしょうがないな、こいつらは」というような、親が子供を見るような、呆れたそれでもどこか温かい感情だった。
しかし、今の先輩に瞳に宿るのは、そんな「見守る大人」のような意思ではなく、目の前の敵をただ排除するだけの、機械のように見えた。
そんなことを考えている俺のほうは見向きもせずに、先輩は夕麻ちゃんから視線を外さずに再び口を開く。
「勘違いするなよ女。貴様に拒否権はない。――――――――もう一度聞く。なにが目的だ?」
そんな先輩に、しかし意地があるのか夕麻ちゃんが未だ恐怖の感情を残しながらも無理矢理顔に挑戦的な笑みを浮かべる。
「も、もし答えないと言ったら?」
「簡単だ。その場合――――――――
――――――――貴様を切る。それだけだ」
その時の先輩の姿は、俺には死神のように見えた。
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