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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
パオペエイレブン
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「・・・そうだな。恐らく防衛プログラムそのものが自己再生システムごと消滅しなければ、そのような未来・・・若しくはもっと酷い未来を辿ったのだろう。今ここに私が過ごしているのは奇跡に他ならない」

皆が驚いた顔をしている。夜天の書についての問題がどの程度深刻だったのかは皆あんまり知らないのだ。正気に戻ったリインから簡単な説明は受けたが、まさか存在の存亡にかかわるほどの大事だったとは私自身も知らなかった。

「だのに、奇跡は起きてしまいました・・・もう未来に『2代目リインフォース』は存在しません。仮に似た存在が生まれたとしても、それは決して私ではないのです・・・」

段々と話が見えてきた。つまりツヴァイは・・・過去を改変しに来た未来人だ!

「違います」
「あるぇー?」

絶対に合ってると思ったのだが全然違ったらしい。既にリインは自分の世界に突入しているようで私の意見など眼中にないツヴァイちゃんは虚ろな目でこちらを見つめる。彼女の眼には正しく希望の光が見えなかった。

「今の私は憑代がいないとカタチすら保てない、世界から”こぼれた”存在。存在することすら許されずに消された存在。殺された未来。私は変えられた未来から、生い立ちも繋がりも家族も、存在さえも奪われたのです!」
「ならばお前は未来で生まれたというリインフォース・ツヴァイそのものだというのか?」
「その・・・残り滓です。真っ当な存在ですらない、悪霊のような存在です・・・」

話を統括するとこうだ。本来の歴史ではリインちゃんが死に、そしてその役割を受け継いだツヴァイちゃんがはやて一家の仲間入りするはずだった。しかし誰かさんのお節介のせいでリインちゃんが普通に生存したおかげでツヴァイちゃんが生まれるきっかけが消滅してしまった。その所為で存在が抹消されてしまったツヴァイちゃんはその意識を除いてすべてが消滅した。そしてどういう経緯を辿ってか、今現在”憑代”の存在によって現世に体を保っている、とのこと。

・・・ん?あれ?お節介焼いた誰かさんって私じゃない?ってことは、あれ?あれ?

―――ツヴァイの居場所がなくなったのって、全部私のせい?

「もう私はヴォルケンリッターではないんです。皆からちっちゃい上司なんてからかわれることも一緒に遊ぶことも、はやてちゃ・・・マイスターと一緒に空を飛ぶことも無くなったんです・・・そんな私の気持ちが分かりますか!?皆が幸せそうにしてるから、私はいなくなったんです!私は皆の幸せに・・・家族の幸せに殺されたんですよっ!!うっ・・・うぇえ・・・ぐずっ、うえぇぇぇ・・・!!」

とめどなくあふれる涙は本人の意思に関係なく瞳を曇らせ、漏らすまいと必死になればなるほど抑制が効かなくなる。

多分彼女はヴォルケンリッターとはやて・・・家族に会い
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