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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百十一話:充電の時間
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ょっと落ち着いてきた。

「……いつもと、においが違う」
「におい!?」

 …………落ち着いたところなのに!!

 なにそれ!?
 そんなの、記憶してるの!?
 コドランでもあるまいし!

 え、私、ヘンリーのにおいとか覚えてたっけ?
 いや、覚えてないと思うけど、そんなこと言われるとまた意識して覚えてしまって、っていうか

「……あの。……においって。……どんなの?」

 臭かったらどうしよう。

「どんなって……いい匂いとしか。あとは」
「いや、いい!それなら、いいの!説明とか、いいから!!」

 それが確認したかっただけなんで、具体的に描写されても困る!
 また、動揺する!!

「そうか。今日は……化粧、してるのか?」
「……うん。あとは、お風呂にあった石鹸とか借りたから。香り付きのヤツ。そのせいもあるかも」
「そうか」
「あの……大丈夫?そういう匂いって、好き嫌いあるけど」
「大丈夫だ。お前なら、なんでもいい」
「……!」

 くっ……!また……!!
 なんなの、今日のヘンリーは!?
 いや、おかしいのは、私か!?

「……やっぱり、昨日は置いて行かれて良かったな」
「……なに?あらたまって」
「お前の可愛いところが見られたから」
「……!!」

 本当に……!!
 本当に、今日はもう……!!

「……ドーラ。心配して、来てくれたのは嬉しいけど。俺のために、無茶はしないでくれ」
「……無茶でも無かったじゃない。口でも、力でも。その辺の女性とか、私の敵じゃないし」
「……いや。女でも、結局別の危険があっただろ……」
「……」

 確かに、あれは予想外だった。
 可愛すぎて、女性に襲われるとは。
 しかも、恋敵ポジションにあった人に。

「多少時間がかかっても、俺も自分でなんとか出来るから。俺は、大丈夫だ」
「……」

 私が、そう言っても。
 ヘンリーだって、私を守るくせに。
 こういう時は、女がいたほうが。
 絶対に、話が早いのに。

「……こんな時くらい。私にも、頼ってよ」
「……ドーラ。お前を、俺のせいで、傷付けたく無いんだ」
「そんなの、私だって同じだよ。ヘンリーが、私を守るって言うなら。私にも、ヘンリーを守らせて。それで危なくなったら、ヘンリーが助けてくれるんでしょ?今日みたいに」
「……」
「……ダメ?……私が、そうしたいって言っても?……そんなに、嫌?」

 俯かせていた顔を上げて、ヘンリーの顔を見上げます。

「……」
「……ヘンリー。……お願い」
「……」
「……どうしても、……ダメ……?」

 一方的に、守られるだけの関係なんて、嫌なのに。
 それでもどうしても、ダメなの?
 そんな
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