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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第7話 「久しぶり、白蓮」
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すことはできぬ。それゆえ、儂は連合に参加することになった。よろしく頼む」
「そ、それは…………も、もちろん歓迎いたしますわ」

 やっかいなことになった。
 そう、袁紹は思わざるをえない。

 同じ何進の配下にて、名声はほぼ同じ。
 加えて劉表は、年上である。

 総大将になりたい袁紹ではあったが、ここで劉表が『自身がなる』といえば認めざるをえない。

 名声・実績もほぼ同じなのである。
 いや、むしろ劉表のほうが上であった。

(クッ、まずい、まずいですわ! このままじゃ……)

 そう思った矢先に。
 袁紹が言って欲しくない言葉が、その劉表から溢れる。

「それで…………今はなんの軍議かの? ちらと聞いた話では、いまだ総大将も決まっていないとのことだったが」
「!!」

 思わず息を呑む袁紹。
 だが、どこにでも空気を読まない人間は存在する。

 しかも、袁紹の直ぐ側に。

「その総大将のことじゃ。なかなか決まらんでの〜」

 袁術が眠気眼(ねむけまなこ)でそう言う。
 その言葉に、思わず自分の従姉妹を睨む袁紹。

 だが、そんな様子も張勲、周瑜、曹操を含め、その場にいた諸侯はコッソリと口を歪ませる。

 袁紹と袁術以外、全員がほくそ笑んでいた。

「ふむ。総大将、か。たしかに重要じゃの。それが誰かで連合の強さも左右されるわけじゃな」
「……っ! そ、そうです、わね。ほほほ……」

 呟く劉表に、口を引き攣らせながら答える袁紹。
 内心では、いっそ自分が立候補するべきか――と焦っていた。

 だが。

「ならば連合の発起人たる本初殿を推挙しよう。いかがかな?」
「………………え?」

 思わずほけっと呆ける袁紹。
 だが、それは周囲にいた諸侯にとっても同じだったのである。

 あの劉表が、まさか自分から袁紹を総大将に推すとは誰も思わなかった。

「儂は、元々いくさは上手くない。恥ずかしながら、ついこないだまで自領地の江賊にも手を焼いて負ったしのう。なれば、才気あふれる本初殿の手腕に任せたほうが良いと思う。どうじゃな?」

 そう言う劉表に、はっとして正気に戻る袁紹。
 思わず舞いこんだ幸運に、自身の精神を必死に立て直す。

「そ、そうですわね。名にし負う劉景升殿にそんなことを言われては…………わたくしが受けざるを得ませんわ!」
「うんうん。皆もいかがであろうか?」

 そうして劉表は周囲を見回す。
 すると――

「私も景升殿に賛成致しましょう」

 そう言ったのは、曹操だった。

 それからは後に続けとばかりに――

「わ、妾も問題ないぞよ」
「ふむ。景升殿のご推薦とあれば、我らも異存はありませぬ」
「「「「 同
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