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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第7話 「久しぶり、白蓮」
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るとも言ったしのう。儂も先陣に立つか」
「ええ!?」

 公孫賛さんが驚いた声を上げます。

「まあ、敵の攻撃は劉備軍で受けますよ。景升様は援護と包囲などをしていただければ助かります」
「しかし、それでは一方的にお主らが損害を……」
「いやいや。劉玄徳とその臣が鍛えた軍勢の力ならば、可能です」

 そうきっぱりと断言する盾二様。
 その様子に、劉表さんも公孫賛さんも呆れたように互いの顔を見合わせました。

 そしてその言葉に……
 愛紗さんたち武官は、我が意を得たりと笑みを浮かべるのでした。




  ―― other side 許昌 連合軍大天幕 ――




 この場所は、お笑い劇場か?
 そんな滑稽な状況が、この大天幕の内部で行われていた。

「さて……何度でも言いますわよ? 我々連合軍にはたった一つ、足りないものがありますの」

 金ピカに飾り立てた実用性の薄い鎧に身を纏い、同じく金色の髪をドリルのように巻き上げた女性がそこにいた。
 彼女の名は…………袁紹本初。

「兵力、軍資金、装備……全てにおいて完璧な、我らが連合軍にとって、唯一つ足りないもの。それはなんでしょう?」

(お前の頭だよ)

 と、思わずつっこみたい思いを共有する諸侯は、無言でその様子を見ている。

 この袁紹が総大将になりたいのは明白。
 だが、それを推挙すれば、した者に様々な難癖をつけようとするのも明白。

 そんなことが透けて見えるほどに――この袁紹は、自分の虚栄心をあからさまにしていた。

 まさしく、どこぞのコテコテのお笑い劇場である。

 そんな思いを知ってか知らずか、袁紹は総大将の要素を淡々と語ってゆく。
 いわく――

「総大将には家柄が必要」
「敵を優雅に倒すだけの能力」
「そして美貌」

 ……何故、総大将に美貌が必要なのかはまったくわからない。
 そう思うのは、諸侯の中の男性陣。

 まあ、女尊男卑のこの世にあっては、そういうこともあるかもしれない。
 そう思うことで無理やり納得しようとしている。

 だが明確に、そして露骨に顔を顰めている者もいる。

 そんな中、天幕内の用意された席で腕を組んでいた人物が、嘆息とともに声を上げた。
 ?州牧の曹操である。

「……で? それに見合う人物が、連合内にいると?」
「さあ? わたくしには分かりかねますわね。でも、世に名高いあなた方ならご存知じゃありませんの?」

 このやりとりは、もう何度目かもわからない。

 最初は曹操も無視していた。
 だが、彼女が発言しなければ、今度は延々と過去の偉人達が如何に優れた総大将であったかを、それこそ一日中話すのである。
 しかも、独断と偏見
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