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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
反董卓の章
第7話 「久しぶり、白蓮」
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ぼそ)雛里、兵に偽装した細作は?」
「(ぼそ)すでに周辺を探らせています。諸侯の陣容は、本日中には把握できるかと」
「(ぼそ)頼む。雛里は自陣にて指揮をとってくれ。挨拶はこっちでやる」
「(ぼそ)はい……では、失礼します」

 すすす、とみんなの後ろに下がって陣へと戻る雛里。

 ……さすが影が薄い子だ。
 誰も気づいていない。

「(ぼそ)盾二様、ひどいです」
「(ぼそ)何故に心が読めるんだよ、朱里は」

 俺の傍で上目遣いに睨んでくる、俺の臣。
 歴史上、最も有名な軍師であろう諸葛孔明。

「にしてもあの爺さん、遅いな……なにをしているんだ?」
「…………あの速度でも、劉表さんの軍にとっては強行軍だったようで。輜重隊などは疲れ果てていたようです」
「まったく! 軟弱なのだ! もっと肉をい〜っぱい食べて、い〜っぱい走らなきゃダメなのだ!」
「鈴々と一緒にしちゃ、あの爺さんが可哀想だ」

 苦笑して、鈴々の頭を撫でる。
 この元気印の弟子は、本当にむちゃくちゃな体力をしている。

 義勇軍時代に手合わせをしたが、あの頃に比べると今や別人のように強くなった。
 最近では、AMスーツなしでの手合わせでは、まるで勝てる気がしない。
 力を利用して、なんとか引き分けに持ち込むのがやっとだ。

 仙人界のお陰で、ずいぶんと勘を取り戻したと思っていたんだがなぁ。

「ともかく、もう少しここで待つとしよう。しかし……随分とここに長居している様子もあるな」

 周囲を見れば、鎧を脱いで洗濯している兵士までいる。
 陣の柵なども、昨日今日建てたようにも見えない。

「到着時にすでに戦端が開かれているのではとも思ったが…………一体何をしているんだ?」

 思わず呟く俺に、不意に声がした。
 とても懐かしい……声が。

「総大将を決める軍議をしているのさ」

 !?

 その言葉に、俺を含めたみんなが振り返った。
 そこにいたのは……

「白蓮ちゃん!」




  ―― 関羽 side ――




「よっ、桃香。久しぶ――」

 白蓮殿が片手を上げて、気安く挨拶しようとした時。

 桃香様が飛び出し、その体を抱きしめた。

「わあっ!?」
「白蓮ちゃん、白蓮ちゃん、白蓮ちゃぁぁぁぁぁぁんっ!」

 まるで泣き叫ぶように白蓮殿に飛びついた桃香様。
 その様子に、真っ赤になって驚いた白蓮殿。

「ちょ、桃香!? いきなり何を――」
「うぇぇぇぇぇぇ…………ぱいれんちゃぁぁぁぁぁん」
「ああもう…………なんだよ、泣き虫だなぁ」

 そう言って白蓮殿は、桃香様の背中をポンポンと叩く。
 その胸の中で、桃香様は泣いていた。

 その気持
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