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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝と安倍晴明 D
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あ。俺は、一人で妖怪軍団を相手に出来るからな。」
実際、一輝は白澤との対戦の際にこの鬼レベル達相手に無双している。
残り三体程度ならば、ギフトを使うまでもないのだ。
「ならば、容赦はしないぞ!」
三体の鬼が本気の一撃を一輝に放つ。
それは命を懸けた、自らの生命力すらをもこめた一撃だった。
だが、その攻撃は、
「鬼道流剣術、返し!」
一輝の剣術によって絡み取られ、そのまま打ち返される。
「これで終わり。まあ、楽しめたよ。」
「ふん、我らからしてみれば楽しむ要素などなかった。」
「が、いくつか学ぶこともあったな。」
「ああ。次はこれをいかして大暴れするとしよう。」
「あっそ。今回はしないけど、次に殺されて、封印されたら一生復活は出来ないものだと思えよ。」
「そうか。覚えておこう。」
そういって、三体の鬼の命は散った。
「そっちも終わったみたいやな。」
一輝が散っていく命に手を合わせてると、後ろから晴明が来てそういった。
「ああ。なんとも面倒な一対五は無事に終わったよ。もってことはそっちも?」
「うん、終わったで。とは言っても君とは違っていくつか攻撃を受けたんやけど。」
そういう晴明の体には、確かにいくつかの傷がある。
「んなこと知るか。お前の力不足だ。」
「うん、それは間違いないな。」
「で?もう終わったんだから帰らせてもらっても?」
「え、なんで?帰すと思ってたん?」
「だよなあ・・・あの狐の息子が、そんな気前がいいとは思えん。」
元々、一輝は晴明のことを信じていなかった。
だから、一輝は戦いの途中で無形物を統べるものを使うのを止めたのだ。
「なら、ボクが言いたい事も分かるんやな?」
「ああ。式神になれ、とでも言うつもりなんだろ?お断りだよこの野郎。」
「そんなことを言ってええんか?ボクはこの時代に干渉するからこのころの力しか使ってへんけど、神としての力を使ってもええんやで?」
その瞬間、晴明の霊格が一気に上がる。
だが、それでも一輝はひるまず、自分の周りに武器を漂わせる。
「・・・本気か?」
「ああ、本気だ。勝算はあるしな。」
一輝はそう言いながら、少し倉庫の入り口を開く。
「そうか・・・ならば、我も手加減はせぬ。」
一輝の覚悟を理解したのか、晴明の口調が神のそれになる。
そして、一輝は一瞬息をのむと、
「全弾掃射!」
「な、ちょっと待て!」
手元にある操れるもの全てを操り、晴明の目から見えないようにする。
そうして出来た隙に倉庫の入口を思いっきり開け、住人に声をかける。
「いまだ、寒戸!俺をもといた時代に連れてけ!」
「な、おい!ちょっと待て!」
「待たん!」
そして、一輝は
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