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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝と安倍晴明 B
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「・・・ちょっと待って。一分でいいから時間をくれ。自分の中で今の状況を整理したい。」
「ええよ。すぐに理解は出来ないやろうし。」
「では、お言葉に甘えて。」
――――1分後――――
「つまり、アンタはあの、清明神社に奉られてる陰陽師の安倍晴明で、ここは俺がいた時代から見た過去。俺が何でここにいるかというとアンタのほうで何か目的があったから、で合ってるか?」
「ああ、おおむねその通りや。じゃあ、詳しい説明に入ってもええか?」
「ああ。とりあえず全部話してくれ。」
一輝は宣言通り、一分で現状を理解し、話を進めるよう言った。
「じゃあ、君は酒呑童子ってしっとるか?」
「ああ。たしか、あんたが見つけて、誰だったか忘れたが他のやつが討伐した、日本三大悪妖の一体だろ?」
「そ。でも、ボクはその歴史に納得しておらんのや。」
「と、言うと?」
「まあ、簡単なことや。何でボクの手柄を他人に横取りされなならんねん、って。」
一輝はその言葉に、ものすごい疑問を抱いた。
「なら、報告せずに討伐しちゃえばよかったじゃねえか。それで万事解決だろ?」
「いや、そうもいかんねん。さすがに、この時代のボク一人で酒呑童子の一派を倒せるわけはない。だから援軍を頼もうとおもっとったんやけど、」
「それよりも、別働隊を動かそうとなった、と。」
「正解や。さて、ここまで言えば全部理解したんとちゃう?」
「ああ・・・つまり、俺のいた時代で神様になったアンタは、その力を乱用して歴史を変える・・・それが出来なくても枝分かれを作ろうとした?」
「そ。まあ、そのためのパートナーが必要やったからってあそこまでしたのはやりすぎやとは思っとったが。」
ほんとうやで?と晴明がいうが、一輝はそこまで心中穏やかではない。
「でも、何人かの人が死んだのは変わりない。」
「せやな。それに、たくさんのものを壊してしもうた。でも、やれる範囲でもとにもどすで?」
「その範囲は?」
「まあ、死者を蘇らせるだけや。そのほかのことは出来ん。」
「・・・まあ、それだけやってくれればいいか。それに、過去で大暴れってのも面白そうだし。」
一輝は、それだけ確認できれば問題ないようで、
「ほな、手伝ってくれるんか?」
「ああ、さっき言った事を守るならな。」
「・・・よし、もうやったで。これで契約成立や。」
すぐに手伝うことになった。
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「・・・なんでこんなに歩くようなところに召喚したの?もう少し距離をつめといてくれても・・・」
「いや、君がボクに勝負を挑む可能性もあったし、これぐらいは距離をおかな。」
「はあ・・・酒呑童子を酔わせる酒もないって言うし
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