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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝と安倍晴明 A
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「さて・・・そろそろどんなことが起こってるのか話してくれるか?」
一輝は車で生命神社周辺まで向かいながら、運転している陰陽師課の人間にそう聞く。
さすがに、一般人が巻き込まれそうだったため、学校を早退して依頼を引き受けたのだ。
学校には他にも陰陽師がいるので、一輝がぬけても大事になることは少ない。
「そうですね・・・竜巻から狐火による不審火、持ち主不明の式神が暴れたりと、他にも様々なことが起こっています。」
「死者は?」
「なぜか、一般人からは出ていません。ただ、対処しようとした陰陽師の人間や、こちらから依頼した陰陽師など、その現象に立ち向かった陰陽師は全員死亡しています。」
「となると・・・何か強い妖怪が目的を持ってやってるってことになるか。一般人の避難は?」
「既に完了しています。周辺にはうちの人間以外誰もいません。」
「なら、俺が到着したら俺以外全員を避難させろ。あと、報酬に壊れた家やそこにあるもの全ての弁償。それが完了するまでの間、その人たちに住む場所をしっかりしたところで無料提供。これを追加で。」
「・・・分かりました。貴方が成功した場合、全ての要求をのむよう言われていますから。」
一輝はそれで満足したようで、倉庫の中から水や火などの武器を用意しようとして、ふと思ったことを聞く。
「その辺りって、学校設備でも何でもいいからプールある?」
「そうですね・・・はい、いくつかあります。」
「晴明神社に向かいながらよれるところには全てよってくれ。武器を補充する。」
「了解しました。」
一輝はそのまま、三軒のプールに張ってある水を全て操り、現場に向かった。
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「では、ご健闘を祈ります。」
一輝は近寄れる限界地点まで付くと、車を降りてその現象に向かっていく。
「まずは竜巻を!」
一輝は操ろうとしたが操れず、同規模の竜巻をぶつけることで相殺した。
そして、水を使っていくつかの現象を潰しながら走ると、式神らしきものに出会う。
「骨だけのやつに動物を凶悪化したようなやつら・・・妖怪が元になった式神か。俺の式神じゃ対処しきれそうにないな。」
一輝はとりあえず水で対処することにし、まず三体を紙の状態にし、再召喚されないように倉庫の中に放り込む。
「さて・・・残りのやつらはどうするか・・・」
一輝は鹿が突進してきたり象が踏みつけてこようとしたり、狼が噛み付いてこようとするのを避けながら悩む。
そして、とりあえず鹿の角をつかんで突進を止めると、
「ウオラ!!」
そのまま振り回して狼にぶつけ、倒れたところに近づき尻尾をつかむと、両手にそいつらを持って象に向かっていき、その二体を使って
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