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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝と安倍晴明 A
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象を紙の状態に戻し、残りの二体もぶつけて紙の状態にする。
結局、力技である。
「よし、このまま突き進もう!」
一輝はそのままその異常現象を潰しながら、一直線に晴明神社に向かった。
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「こんなんで何人もの陰陽師が死んだのか・・・いくらなんでも弱すぎだろ。ランク外ばっかりが挑んだのか?」
一輝は無傷で異常現象の中心地、晴明神社へたどり着いた。
まあ、これは一輝が異常なほどに強いだけで他の陰陽師が弱すぎたりするわけではない。
「さて・・・とりあえず神社の中に入るか・・・いっそ壊しちまえばこの現象は止まるのかな?」
一輝はそんな罰当たりなことを言いながら神社の中に足を踏み入れる。
「いや・・・そこまでする必要もないか。」
一輝は入ってすぐにその場の異常に気づく。
そこには、妖気と神気が充満していたのだ。
「何かの封印が解けたのか?いや、それよりはここに奉られてる存在から考えたほうがいいのか?」
一輝がそんなことを考えていると、どこからか声が聞こえてくる。
『ほう、ようやくここまでたどり着けるものが現れたか。その実力ならば、十分であろう。』
「は?一体どこから・・・」
壁などないのに、響いて聞こえてくる声に一輝がきょろきょろしていると、
『では、我が悲願を成し遂げるため、共に参ろう。』
「いや、だか、ら・・・」
一輝はそこで、意識を失った。
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「おーい、はよ起きんかい。わざわざ連れてきた意味がないやろ。」
一輝は自分にかけられた声と、頬を軽く叩かれる感覚で目を覚ました。
「あれ・・・ここは?確か晴明神社に入って・・・」
一輝は辺りを見回すが、そこには神社などない。どうやら山の中にいるようだ。
「お、やっと目を覚ましたんか。さすがに、陰陽師として覚醒してもいないところを連れてくるのは無茶だったみたいやな。」
「ってことは・・・アンタが俺をここに?確か、あそこからはもう人を避難させてたはずだが。」
「まあ、ボクが連れてきたのは正解やな。」
「なら、早くあそこまで案内してくれ。」
一輝はようやくその人物を見る。
そして、表情が驚愕に染まる。
「・・・は?そっくりさん・・・いや、このレベルの霊格は・・・でも、もう死んでるはず・・・」
「ん?何か言ったか?」
「いや・・・俺は、寺西一輝だ。あんたは?」
一輝はその質問で全てを解決するつもりだった。
全てが偶然のものだと、そうするつもりだった。
だが・・・
「ん、ボク?ボクは安部晴明やけど?君がいた
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