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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
短編 一輝と安倍晴明 @
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妖怪はなんなの?山地乳って言ってたけど。」
「ああ、それがあいつの名前。やることは、夜寝ている人の枕もとに現れ、唇にあのクチバシを突っ込んで息を吸いだし、生気を吸いきると次に胸をポンポンと叩き、出て行く妖怪。その場には死体が一つだけ残る。」
「キスされて胸まで触られるの・・・」
里香は本気で気持ち悪そうに、顔を真っ青にしている。
「まあ、その様子を第三者に見られたらそいつは出て行き、被害者は健康になって寿命も延びるらしいけど・・・」
「嫌に決まってるでしょ!?」
「だよな。まあもう退治したし、封印したから。にしても・・・追いついたらこの場でやるつもりだったのか?すぐに見つかるって事に気づいてなかったのかな?それとも、ターゲットを決めれてなかった?」
「それはもう考えたくない・・・それより、今日は宿題ちゃんとやってきた?」
里香が委員長らしいことを言うが、一輝の返答は、
「やってないよ。やらなくても問題ないし。」
である。この男、高校に入ってから一回も宿題を出していない。
「また?先生達かな〜り怒ってたよ?」
「いくら怒っても、俺に対して何にも出来ないからな。気にしても意味ないよ。」
「一輝君がそれでいいならそれでいいけど・・・大学はどうするの?」
「高校と同じように入るか、陰陽師関係のところに入って楽をするかだな。」
「元々勉強は関係ないんだ?」
「ああ。仕事のための時間も作らないといけないからな。出来る限り時間は削らないと。」
二人はそんな会話をしながら学校に登校した。
====================
さて、現在は二時間目の授業なのだが・・・一輝は寝ていた。
居眠りとかのレベルではなく、枕を出して毛布をかぶって寝ている。
枕があるのは寝やすいからで、毛布があるのはクーラーの風が直撃する位置に座っているからだ。
もちろん、教師は一輝を起こしたり、問題を出したりするが、一輝はすべて答える。
そして再び一輝は眠りに着く。これが毎回の授業風景である。
唯一体を動かす体育では、“無形物を統べるもの”を使い、楽をしている。真面目に授業を受ける気は一切ないのだ。
一輝はそのまま一日中寝ていようとするが、後十分で授業が終わるタイミングで放送が流れ、そうもいかなくなる。
『寺西一輝君。寺西一輝君。お客様が来ています。至急校長室まで向かってください。繰り返します。寺西一輝君。――――』
《俺に客ってことは・・・陰陽師関係か。面倒だな・・・》
一輝はそう思いながらも立ち上がり、教室を出る。
そのまま校長室に着くと。そこには見覚えのある人物がおり、一輝は顔をしかめる。
「陰陽師課の人間が何のようだ?」
「出会いがしらにそ
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