魔法先生ネギま!
番外編024話 その頃のホワイトスター4
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いうよりは、したくないという風に沈黙するホワイトスター勢と魔法使い達。
そんな中、ただ1人だけが我慢出来ないといった感じに笑い始める。
「クククッ、ハハハハ、ハーハッハッハ、駄目だ。久しぶりにここまで笑わせて貰ったぞ」
その笑い声を上げている少女、エヴァが余りの可笑しさに自然と目に浮かんできた涙を擦りながら息を整える。
「はぁ、はぁ。……くっ、駄目だ。油断するとまた笑いの発作が……」
「お嬢ちゃん、何かを知っているのなら教えてくれるかしら?」
アクセルが10歳と聞いてようやくこちらの世界に戻ってきたレモンが笑いを堪えているエヴァへと尋ねるが、それに答えられるようになったのはさらに数分が経ってからの事だった。
「あー、すまん。ちょっと笑いすぎたな。で、お前の質問の答えだが……何が起きたのかと言えば単純な話だ。リュケイオスとか言ったか? その転移の影響か、あるいはこの世界特有の影響なのかは知らないが……いや、お前達を見る限りではこの世界特有の影響という訳では無いのか。とにかくその影響で、アクセルがこの世界に転移してきた時には先程のそいつの言葉にあったように10歳程度の子供の姿に縮んでいたんだよ。で、そのジジィがこれ幸いとばかりに女子中学校に放り込んで……」
「待ちなさい」
その単語を口に出したその瞬間、闇の福音ともあろう吸血鬼がレモンの発する雰囲気に思わず言葉を止めさせられる。
「今、どこに放り込んでと言ったのかしら?」
「だから麻帆良女子中だ」
レモンの、まさに凍り付くような眼差しが近右衛門を貫く。その隣ではマリューが口元に笑みを浮かべてはいるが、目は一切笑っていないままで近右衛門へと視線を向けていた。
そして通信ウインドウ越しではコーネリアが獰猛な、それこそまるで獲物の命を刈り取る寸前の肉食獣のような笑みを浮かべて近右衛門へと視線を向けている。
「ひょっ!? じゃ、じゃがこちらにも理由があったのじゃよ。じゃから余りそういう目で見ないで欲しいん……」
その言葉の途中だった。どこか困ったように弁明をしようとしていた近右衛門の目が鋭く光り、麻帆良の上空へと視線を向ける。
その動きに釣られたようにその場にいた殆どの者達が麻帆良上空へと視線を向け……そこにあった光景に思わず声を失う。何しろ浮遊している城のようなものが真っ逆さまになって浮かんでいるのだから。
「……こっちの世界は私達の世界と違って随分とファンタジーなのね」
思わず呟いたレモンの言葉に、その場にいた魔法使い達は全速力で首を振る。
「あれは……墓守人の宮殿!?」
そんな中、唯一近衛詠春だけがその建築物の正体に気が付いていた。何故なら20年前に自分達紅き翼が完全なる世界との決着を付けた場所なのだ
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