魔法先生ネギま!
番外編024話 その頃のホワイトスター4
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ムウ・ラ・フラガ辺りも連れてきてると思うんだが」
エヴァンジェリンがそこまで言って口を閉じると周囲はシンと静まり返り、その代わりにシャドウミラー、麻帆良の魔法使い達の区別無くその視線がエヴァンジェリンへと集中する。
「……何故私達の名前を知っているのか聞いてもいい?」
「そうじゃな、儂もそれは是非知りたい」
奇しくもレモンと近右衛門の方針が一致するが、エヴァンジェリンは軽く肩を竦めて口を開く。
「他の奴等はともかく、ジジィ、貴様はアクセルの事情に関して知ってた筈だな? つまりはそういう事だ」
「……なるほど。彼等がアクセル君の言っていた……」
納得のいった様子で頷く近右衛門だったが、アクセルの事情を知っているのはここでは近右衛門とエヴァンジェリンだけだ。他に教師という意味では高畑も知っているのだが、高畑は現在魔法世界に行っていてこの場にはいない。
「アクセル? それは娘の同級生でもあるフリーの魔法生徒であるアクセル・アルマーの事でしょうか?」
明石が近右衛門に尋ね、そして近右衛門は髭を撫でながら頷く。
「うむ。こうなった以上はもう隠してはおけんじゃろうから話させて貰うが……」
「ちょっと待ってちょうだい」
近右衛門がそう話した時、レモンがそれに待ったを掛ける。そして明石を見つめながら口を開く。
「一応聞いておくけど、貴方の娘さんは何歳かしら?」
「は? いや、誕生日がもう過ぎたから15歳になったけど」
明石がそう告げた時、量産型ゲシュペンストMk-Uのコックピット内でその話を聞いていたムウは近右衛門を見た時よりも激しく笑い始める。
「ア、アクセルが中学生!? なんであいつ中学生なんかやってるんだ? は、腹が……くっくくく。ぶわははははは! だ、駄目だ、笑いすぎて腹が、わ、笑い死ぬ!」
「アクセルが……中学生? 奴め、俺に散々心配を……もとい、俺との模擬戦の約束を放ったらかして自分はのうのうと学生生活を謳歌していたというのか!」
ムウとは逆に、顔を真っ赤にして怒りを押し殺すイザークだった。
量産型ゲシュペンストMk-Uの中でそんな風になっているとは思わずに、レモンの隣にいたマリューは首を傾げながら近右衛門へと尋ねる。
「何だって中学生に?」
その質問に答えたのは近右衛門ではなく明石だった。
「いや、確かに僕も年齢的にちょっと厳しいとは思ったんだけど」
その言葉に頷くレモンとマリュー。コーネリアもまた、量産型ゲシュペンストMk-Uのコックピットの中で頷いている。
「でも、飛び級のテストケースという事で学園長が無理矢理に……」
「ちょっと待って。……飛び級? アクセルが?」
「え? あぁ、うん。それが何か不思議なのかな?
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