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少年と女神の物語
第十一話
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だろ!」

 今日はそんなことばっかりな気もするけど、まとめて解決する、そんな気がする!

「どんどんいくぞ、蚩尤!」
「うむ、我も細かいことは考えず、全力で向かうとしよう!」

 お互いにお互いを目指して跳び、俺はゲイ・ボルグを空に向かって投げ、もう一度権能を使い手に杖を出現させ、蚩尤の剣を防ぐ。
 そして、ようやくこの権能が何なのか分かったけど・・・まあ、それは今は良いか。

「まさか杖ですら我が剣を防ぐとはな!」
「これも権能で作ったものだからな!」

 そして、打ち合っている間に先ほど投げたゲイ・ボルグが三十七に分かれて降り注いだ。

「これが先ほど貴様がやったことの目的か!」
「そうだよ!なのに少し刺さるだけでほとんど弾くってどうなってんだよ!」

 ゼウスの権能の雷もかなり纏わせたんだけどな!
 そして、手をバラけたゲイ・ボルグに向けると全部が集まり、一つの槍に戻った。便利だな〜この機能。

「さて・・・三つも使えないしな。」

 で、予想通りに働いてくれなかったゲイ・ボルグを『送還』の術で送り、杖とブリューナクを構える。

「さて、そろそろ万策尽きそうなのですが・・・」
「神殺しともあろうものが、頭で考えるとはな!本能の赴くままに戦ってみせよ!」
「もう本当にそれしかねえな!」

 せめてもう一つくらい権能があれば別だが、俺にはまだ一つしか権能がない。
 よって、もうそれしか手段がないのだ。

 そして、俺が蚩尤の上まで飛び、ブリューナクを放つと蚩尤がそれを弾き、さらに大量の矢を放ってきたので雷を噴射して弾き、杖を掲げて特大の雷を落とす。

「確かに強力な一撃だが、我は鋼の神!その程度の熱量では命は取れんぞ!」
「くそ・・・今のですら駄目なのかよ・・・」

 だが、蚩尤の今の言葉は、俺にヒントを与えてくれた。
 その程度では、ならば今以上の熱量ならば、あるいは・・・

「よし、方針が立った!」

 もうブリューナクはとりに良く余裕がなさそうなので、ロンギヌスを『召喚』し、構える。

「新たなる槍か、権能はなくとも手の内はあると!」
「まあ、色々あってな!もうこのまま終わらせるぞ!」

 俺はポケットから取り出したものを口に含むと、今まで以上の勢いで走り、致命傷になりそうな攻撃だけを弾きながら進む。
 もちろん、無視している分の攻撃は当たり、大量の血が流れる。そして、タイミングを見計らって口に含んだものを飲み込み、その瞬間から俺の傷が治っていく。これで、出血死は気にしなくて良い。

「あーくそ、イテエな!」

 それでも痛いものは痛いのでそう愚痴り、そのまま蚩尤の背後まで回ってその体を駆け上る。

「これで・・・」
「我が上からのけ、神殺
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