番外 巫女と黒い竜と妖精王4
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「ふむ、これで全員か?」
「ええ、この子達がそうよ」
「それにしても……よく集めたなこんなに」
レイン達の目の前にいる子供の人数はおおよそ30人、よくもまあ集められたものだ
「この子達は引き合うらしいの。夜になるとたまに来るのよ」
「なるほどねぇ……よし、造るか。欲望の造形魔法……戦騎神の槍??」
レインの手に握られていたのは白く輝く戦騎槍だった
「さてウェンディ、手伝ってくれ」
「えっ?わ、私ですか?」
「そう、君の天空魔法の治癒能力が必要なんだ。お願い出来るか?」
「は、はい!」
「ちょっと待ちなさいよ!」
と言ったのは白い猫のシャルルだ
「なんだ?」
「ウェンディはあなたを治療するために今日たくさんの天空魔法を使ったのよ?これ以上はこの子の身が保たないわ??」
「大丈夫だよシャルル!私はまだやれるよ」
「でも…」
「よし、じゃあ俺が一人ずつ浄化していくから免疫力の強化を施していってくれ。全員の浄化が終われば俺も治療に回る」
「はい!」
「ちょ、ちょっと!」
「シャルルは黙ってて!これは私にしか出来ないことなんだから私がやらなくちゃならないの!」
「うう……」
「ま、そういうことだ。浄化を始めるぞ」
レインがグングニルに魔力を流すと暖かい光が溢れ一人の子供を包んだ
するとその子供の首筋の傷から黒い何かが流れ出てきた
「よーし、出てきたな。あれを……オラッ??」
レインがその黒い何かを突くとそれは消え去り浄化を終えた子供は気絶してしまった
「よしよし、良く頑張ったな。ウェンディ、治療頼む」
「はい??」
それから1時間ほどで全員の浄化が終わり治療もあと5人となっていた
「はあ…はあ…」
天空魔法を使いすぎた事でウェンディは疲れきっていた
「ウェンディ、お疲れ様。もう休んでいていいぞ。後は俺が治療する。換装、双蛇の杖」
グングニルが収納され今度は二匹の蛇が絡みついたレインの身の丈ほどもある杖が現れた
「治療」
5人の子供を囲うように緑色の光が円を描いた
するとその濃い緑色の光は安らかな緑色へと変わり子供たちに取り込まれた
「よし、治療完了。ついでにウェンディの魔力の増加もね」
「どういうことかしら?」
「魔力は限界まで使うと魔力を溜める器が大きくなるんだ、その使った魔力をまた使えるようにな。そのために手伝って貰ったんだ、その魔法は必ず人を救える。そのために魔力を大きくしておくことをオススメするよ」
「でもそれでウェンディが倒れたら元も子もないじゃないの
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