1番のギルド
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なければ、もう少しいい勝負をしていた可能性もある」
ジョゼは不気味に微笑む。
「そんな強大な魔導士がねぇ・・・」
そして、右手をエルザに向け、かざした。
「マカロフのギルドに他にもいたとあっては気にくわんのですよ!」
「うあああっ!」
ジョゼの魔法が直撃し、エルザは悲鳴を上げる。
ドカッと壁に直撃するエルザ。
「なぜ私がマカロフを殺さなかったかお解りです?」
バッとジョゼが右腕を横に広げると同時に、エルザの左の地面からマグマのように魔力が溢れ出る。
それは至る所で起き始めた。
「絶望。絶望を与える為です。目が覚めた時、愛するギルドと愛する仲間が全滅していたらどうでしょう。くくく・・・悲しむでしょうねぇ」
そう言いながら、ジョゼは笑みを浮かべた。
「あの男には絶望と悲しみを与えてから殺す!ただでは殺さん!苦しんで苦しんで苦しませてから殺すのだァ!」
「下劣な・・・」
そう呟いて、溢れ出る魔力を避ける。
「幽鬼の支配者はずっと1番だった・・・この国で1番の魔力と1番の人材と1番の金があった」
攻撃を仕掛けながら、ジョゼは語り出す。
「・・・が、ここ数年で妖精の尻尾は急激に力をつけてきた」
ジョゼは目を見開く。
「エルザやラクサス、ミストガンやギルダーツ、ティアの名は我が町にまで届き、火竜の噂は国中に広まった。いつしか幽鬼の支配者と妖精の尻尾はこの国を代表する2つのギルドとなった。気に入らんのだよ。元々クソみてーに弱っちいギルドだったくせにィ!」
「この戦争はそのくだらん妬みが引き起こしたというのか?」
エルザは剣を振るいながらジョゼにそう問いかける。
ジョゼはそれを軽々と避け、言葉を続けた。
「妬み?違うなぁ、我々はものの優劣をハッキリさせたいのだよ」
「そんな・・・そんな下らん理由で!」
エルザが怒りの叫びをあげた瞬間、エルザはジョゼの魔法に捕らわれる。
「前々から気にくわんギルドだったが、戦争の引き金は些細な事だった。ハートフィリア財閥のお嬢様を連れ戻してくれという依頼だ」
「う・・・く・・・」
ジョゼの言葉に呻き声をあげながら、エルザはルーシィを思い浮かべる。
「この国有数の資産家の娘が妖精の尻尾にいるだと!?貴様等はどこまで大きくなれば気が済むんだ!」
ギ、ギギ・・・と音を立て、エルザを捕らえるジョゼの魔力が強くなっていく。
「ハートフィリアの金を貴様等が自由に使えたとしたら・・・間違いなく我々よりも強大な力を手に入れる!それだけは許しておけんのだァ!」
「がっ!」
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