暁 〜小説投稿サイト〜
蒼き夢の果てに
第5章 契約
第76話 名付けざられしもの
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故に、こう言うオカルト的な事件と成って居ると言う事なのでしょう。

 但し、その裏で暗躍して居る存在が居る段階で、これは天災などではなく人災と言う事に成るのですが。

 ゆっくりと七色の光が周囲を回り続ける。
 その球体が通った道筋に繋がる粘液状の細い糸。
 やがてそれは複雑な紋様を一度作り出し、その直後、千々に乱れ大気へと拡散して行き、そしてまた集結して、再び複雑な魔術文字を用いた紋様へと集結して行く。

 いや違う。その七色の光を受けててらてらと不気味に光る粘液状の糸さえも、細かな魔術文字の組み合わせ。その一本一本が既に魔術回路。

 そして其処に描き出されていたのは……。複雑な、俺の知らない系統に繋がる魔術回路。それだけは間違いない。
 ただ、門にして鍵の使徒が描き出す魔術回路の使用方法と言えば――――


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