第104話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
何とか海に投げ出された人は全員、生きたまま回収する事はできた。
その中で身元が分かったのは四名。
上条、ルチア、アンジェレネ、オルソラだ。
それ以外は別の部屋に移動してもらった。
「んで、どうして敵さんは自分の艦隊を攻撃していたんだ?」
建宮は疑問に思っていた事を麻生に聞く。
「インデックスが「女王艦隊」が氷でできていると聞いた分かった。
「女王艦隊」は魔術を使って海水を氷に変換させ、それを使い艦隊を作っている。
つまり、破壊してもまた同じ艦隊を作る事が可能だ。
何せ、資源は幾らでもあるんだからな。
破壊してもすぐに作り直す事ができるのなら、当麻達がその艦隊に潜んでいると分かり攻撃する事ができる。」
麻生の説明を聞いて納得する、建宮。
すると、倒れていたオルソラの眼がゆっくりと開かれる。
周りを見渡しながらゆっくりと起き上がる。
「あら、皆さま。
どうして此処に?」
「どうしてと言われても街の方で騒ぎがあったから、様子を見に来ればお前さんらは「女王艦隊」に巻き込まれたって聞いたよな。
それで、助けに来たって訳よな。」
「それはそれはどうもありがとうございました。」
ペコリ、と頭を下げるオルソラ。
と、オルソラの視線と麻生の視線がぶつかり合う。
見慣れない人物にオルソラは小さく首を傾げながら聞く。
「あの、そちらの方は?」
「こいつは麻生恭介。
前にお前さんが「法の書」の事件で、こいつもお前さんの為に戦ってくれた一人よな。
あの時はすぐに帰ったから今回が初合わせよな。」
「そうでございましたか。
その時は大変お世話になりました。
私はオルソラ=アクィナスと申します。」
今度は麻生に向かってペコリ、と頭を下げる。
「俺は麻生恭介。」
「はい、知ってるでございますよ。」
にっこり、と笑顔を浮かべてそう言った。
「なら、自己紹介をする必要はなかったな。」
「ですが、初対面ですのでこういうのは大事でございますよ。」
「・・・・・・・」
この時、誰が見ても麻生が少し苛立っているのが分かった。
だが、オルソラ自身はその事に気がついていない。
麻生はこれ見よがしに舌打ちをするが、オルソラはその意味に気づく事無くにこにこ、と笑っている。
今度はルチアとアンジェレネが眼を開ける。
だが。
「がっ!!」
突然、二人は目を開けると共に苦しみ始める。
それを見たオルソラや天草式やインデックスは突然の苦しみに驚く。
「おいおい、どうなってるよな!?」
建宮は慌てて、二人に近づき様子を確かめる。
「これはローマ正教の拘束術式だね。
「ある一点から一定以上離れなくなる」鎖と首輪の
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ