第104話
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こスマイルを浮かべている。
「えーっと、ええーっと、そのうー・・・・」
アンジェレネのそわそわのペースが次第に速くなっていく。
そのピークが最高潮に達した途端に彼女の両目は、くわっ、と見開く。
すると、アンジェレネは隣にいたルチアのスカートを両手でグッと掴むと。
「ほ、ほらーっ!ちゅうもーく!!」
ルチアの修道服のスカートを、ブワサァ!!と勢い良く持ち上げた。
ピタリと会話が止まった。
ルチアを始め、耳が痛くなるほどの沈黙にきキョトンとして、その場の全員がこちらを見ている事に眉をひそめ、宮殿の窓から教皇様が手を振った時の様な高揚に包まれた静寂に不審感を得て、足元が妙にスースーする事に気づき、それから不思議そうな顔で下に視線を向けて。
「!?」
およそ二秒半で顔を先程の五和と変わらないくらいに真っ赤にすると、空気をまとって夜空を泳いでいるスカートを両手で叩き落とした。
ルチアは音もなく首を回して傍らの小さなシスターを見る。
「し、シスター・アンジェレネ?」
「い、いえ!私達の部隊内ではいつもこんな感じだったじゃないですか!
ですからその、あの、いつものクセで!!」
アンジェレネは弁解のつもりで言っているのだろうが、建宮や天草式の少年達はルチアと同じくらい顔を赤くし、余計に気まずそうに眼を逸らす。
上条にはインデックスに拘束され、頭をかじられている。
「何でだ!!今のアレは俺は関係してないだろうがああああああ!!!!!!」
という不幸の叫びが船の中で響き渡る。
麻生は麻生で疲れたようなため息と表情を浮かべるのだった。
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