魔法先生ネギま!
番外編023話 その頃のホワイトスター3
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魔法使い達へと向ける。また、レモン達を守るように囲んでいたメギロート10機も1歩前へと進み出てMSの装甲すら噛み千切る口を開いて威嚇しながらいつでも飛び掛かれるようにその身を沈めている。
「待て! こちらに敵対の意志は無い! 高音君も挑発するような真似はよすんだ!」
眼鏡を掛けた研究者らしい男――明石――が、その一触即発の空気をどうにかしようと1歩前へと出て高音を制止する。
いつもは笑顔を絶やさない温和な性格なのだが、この状況ではさすがに鋭い目つきを高音へと向けていた。
「……申し訳ありません、先走りました」
その鋭い目付きに押されたように、影で出来た使い魔を自分の背後へと移動させる。この際、影へと戻すのではなく自分の後ろへと待機させているのが高音がレモン達に対する強い警戒心を抱いているという事の証明だろう。
「僕の仲間が失礼をした。出来ればそちらも銃口を下ろしては貰えないでしょうか?」
自分達に向けられているメガ・ビームライフルの銃口5つへと視線を向けて明石がレモンに言う。
明石にしてみれば、どの程度の威力があるのか分からないだけにその銃口が自分達に向けられているというのはいい気分ではない。
そしてその用心深さによって魔法使い達は命が助かったと言えるだろう。もしメガ・ビームライフルが放たれていた場合は、最初の一撃でここにいる魔法使い達の半数以上が文字通りに消滅していたのだろうから。初撃を回避出来たのは恐らく機動力に長けた刀子、ガンドルフィーニ、神多羅木くらいであり、その3人にしても最初の一撃は回避出来たとしてもその後に続く射撃は回避出来なかっただろう。
「フォフォフォ。随分と物騒な事になっておるのう」
「ふんっ、さすが正義の魔法使いといった所か」
「うーん、私がここにいていいものなんでしょうか」
そして緊張感に満ちた、ある意味で戦場とも言える場所に突然3つの声が響き渡るのだった。
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