魔法先生ネギま!
番外編023話 その頃のホワイトスター3
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じゃなくてパワードスーツの類が発展した世界なのかしら」
それならアクセルも意表を付かれてマーカーが壊れてしまったのもしょうがないかもしれない。そう考えたレモンだったが、次にコーネリアから告げられた言葉には思わず耳を疑った。
「違う、パワードスーツとかそういう類の物は一切装備していない。普通に生身の人間が何の補助も無しで飛んでこちらに近づいて来ているんだ」
「……なんですって?」
さすがにそれは予想外だったのか、一瞬だけ思考が停止するレモン。だがさすがと言うべきか、すぐに我に返り指示を出し始める。
「コーネリア、量産型ゲシュペンストMk-Uは全機いつでも戦闘が可能なように準備をしておいて。ただし絶対にこっちから手は出さないで」
「……了解した。ムウ、イザーク、聞いていたな? 向こうから攻撃するまではこちらからの発砲を禁止する」
「あいよ、了解」
「俺がそんな短慮な真似をすると思ってるのか!?」
「……いや、その態度を見ればしょうがないと思うが」
ムウとイザークの漫才じみたやり取りを聞きながら、マリューとレモンも念の為に自分の銃を確認する。
「G1からG10、H1からH8は何かあった場合即座に対応出来るように準備をしておきなさい。その場合の最優先事項は私達の命。攻撃された場合、敵に容赦をする必要はないわ。H9とH10はコーネリアの指示に従いなさい。ゲートの展開は自動的に進むはずだからI1からI10とエキドナはゲートの防衛に専念しなさい」
量産型Wもそれぞれ指示通りに動き始め、メギロートもいつでもその凶悪な戦闘力を発揮出来るように指示を出す。
「レモン、来たわよ」
指示を出し終えたタイミングを見計らっていたかのようにマリューから声を掛けられ、視線を空へと向ける。
そこにいたのは確かにコーネリアが言った通りに何の装置も使わずに空を飛んでいる人間達だった。いや、中には高く跳躍する事で空を飛んでいるように見えるような存在もいる。
「……呆れたわね。本当に何の装置も無しに空を飛んでいるわ」
こちらへと向かって来ているのはざっと10人程だと判断し、その到着を堂々と待ち受けるレモン。そして1分も経たないうちにその人物達はレモン達の前へと着地する。
(シスターにマフィアとか、どんな面子なのかしらね)
目の前にいるのは修道服を着たシスターが2人、マフィアらしき男、スーツを着て日本刀を持っている女、気弱そうでひょろりとした男、研究者らしき男、太っている男、両手に銃とナイフを持った黒人がそれぞれ1人ずつと、10代程の少女が3人の合計11人だった。
余りにもバラバラな人種にどう反応していいか迷ったレモンだったが、それは空を飛んできた人々――魔法先生や魔法生徒達――も同様だった。
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