―急展開―
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や、俺のデュエルディスクへと侵入していく。そして怨霊は手の形となった後に、俺の墓地からその姿を現した。
「地獄詩人ヘルポエマーが戦闘破壊された時、墓地にある限り効果が発動する……《地獄戦士》を守備表示にし、カードを一枚伏せてターンエンドだ」
「俺のターン、ドロー!」
《地獄詩人ヘルポエマー》の効果は知っている。万丈目の墓地にある限り、俺が戦闘する度にランダムに手札を一枚墓地に奪っていく厄介な効果。もちろん、墓地で発動するために《スキルドレイン》では無効にならない。
「……グラヴィティ・ウォリアーで攻撃、グランド・クロス!」
それでも俺は《グラヴィティ・ウォリアー》へと攻撃を命じる。焦っているのは自分でも分かっているが、のんびりとしてはいられないのは確かなのだ。
守備表示となったためどちらにもダメージは発生せず、地獄戦士はグラヴィティ・ウォリアーに破壊されたものの、代わりにその裏側にあったリバースカードが発動される。
「伏せてあったリバースカード《ヘル・ブラスト》を発動! 戦闘で相手モンスターを破壊したモンスターを破壊する!」
発動されたリバースカード《ヘル・ブラスト》から、先程戦闘破壊された筈の《地獄戦士》が現れると、グラヴィティ・ウォリアーの胸元に剣を刺していく。グラヴィティ・ウォリアーはその剣が刺された途端、とても苦しみだすが――破壊される前に、まだ《ヘル・ブラスト》の効果は続く。
《ヘル・ブラスト》はその効果で破壊したモンスターの、攻撃力の半分のダメージをお互いのプレイヤーに与える効果がある。《地獄戦士》と同じく痛み分けの効果だが、万丈目ならばここで俺にトドメを刺しにくる……!
「これで終わりだ遊矢……! カウンター罠《地獄の扉――」
「悪いがこっちが先だ万丈目! カウンター罠《ダメージ・ポラリライザー》!」
《ヘル・ブラスト》によるグラヴィティ・ウォリアーの破壊は止められなかったが、その後の効果ダメージの発生を《ダメージ・ポラリライザー》は押さえ込む。効果ダメージが無くなったため、万丈目が発動していただろう《地獄の扉越し銃》は発動出来ない。
……前のターンに《地獄戦士》を守備表示にすることで、その効果を自分の手で封じ込めて俺に攻撃を誘発させ、攻撃して来たモンスターを《ヘル・ブラスト》で破壊してダメージを与える。そして、自身にも与えられるダメージを《地獄の扉越し銃》の効果で俺に跳ね返すことで、俺のライフポイントは0になる……
……グラヴィティ・ウォリアーは破壊されてしまったものの、何とか危ういところで止めることが出来た。
「《ダメージ・ポラリライザー》の効果でお互いに一枚ドローする」
「チィィ……だが、ヘルポエマーの効果は受けてもらうぞ!
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