―急展開―
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ード、おジャマ三兄弟。普段精霊が見えない人間でも、この世界では例外的に見えるようで――何故か機械戦士たちの姿はないが――俺にもおジャマ三兄弟の姿は見えていた。
どうしてこんなところにいるのか聞いてみようとしたところ、俺はおジャマ三兄弟の目の下に巨大なクマのような物が出来ていることに気づく。……そのクマはデュエルゾンビとなっている証であり、おジャマ三兄弟がデュエルゾンビだということは……
「……万丈目」
おジャマ三兄弟が飛んできた方向を見ると、どうやらデュエルゾンビになっているらしい万丈目準が立っている。彼は食糧庫を護るという役目を負っていたため、デュエルゾンビから逃げ出すことが出来なかったのだろう。
「よぉ〜遊矢。どうだ、デュエルしないかぁ?」
「……ああ、やってやるさ」
デュエルゾンビとなった万丈目の申し出に、俺はデュエルディスクを構えてその申し出を受け入れる。それはもちろん、デュエリストだからとかそんな理由ではなく、万丈目を倒さねばその向こうの保健室に到達出来ないため。……万丈目には悪いが、三沢がやっていたようにデュエルの決着の衝撃で吹き飛ばすしかない。
加えて他のデュエルゾンビやレイの容態のため、可能な限り素早く万丈目を倒さなくてはならない……!
俺の申し出に対し嬉しそうに笑った万丈目もデュエルディスクを展開し、どちらもデュエルの準備が整った。
『デュエル!』
遊矢LP4000
万丈目LP4000
「先攻は俺様から。ドロー」
先を急いでいるというのにデュエルディスクは万丈目に先攻を明け渡す。確かに後攻ならば――矛盾しているようだが――先に攻撃は出来るものの、機械戦士で後攻ワンターンキルなど夢物語だ。
「俺は《地獄戦士》を召喚!」
地獄戦士
ATK1200
DEF1400
そして万丈目が召喚したのは、入学したての一年生以来となる《地獄戦士》。今回の万丈目のデッキは【地獄】デッキということか……?
「カードを二枚伏せてターンエンドだぁ……」
「さっさと勝たせてもらう! 俺のターン、ドロー!」
万丈目のデッキが何であろうとも、俺は機械戦士で出来るデュエルをするだけ。それを象徴するかのように、まずは先陣を切るアタッカーへと手を伸ばした。
「俺は《マックス・ウォリアー》を召喚!」
マックス・ウォリアー
ATK1800
DEF800
機械戦士のアタッカーこと、マックス・ウォリアーが地獄戦士へとその三つ叉の槍を構える。リバースカード二枚とは、いつもの万丈目らしからぬ守備の構えだが、ここはそのまま攻める。
「マックス・ウォリアーで地獄戦士に攻撃! スイフト・ラッシュ!」
自身の効果で攻撃力を400ポ
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