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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百九話:対決の時
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めたんです。ヘンリーが、あなたを選ばなかったから。一緒にいたいと思えない人といても、幸せにはなれません。だから」
さらにバネッサさんに近付き、目を逸らされないように至近距離でしっかりと合わせ、瞳を潤ませて懇願します。
「……お願いします。ヘンリーの、幸せのために。ヘンリーを、諦めてください」
「な……なによ……。そんな顔、したって……」
バネッサさんが、超動揺してます。
まあ正直、さっきの内容で納得できるかどうか微妙だと思うんですけど!
ドーラちゃんの清楚可憐さをアピールすべく、それっぽいこと言ってみただけなんで!
むしろここから、可愛らしさで押していくことが重要!
納得とかなんとかより、完全に負けを悟って頂くためにね!
女としてね!
「……お願い、します」
うるうる。
「う……うう……」
「……ダメ、……ですか……?」
小首を傾げて、またうるうる。
「うう…………わ、わかり、……ました……」
「本当ですか!?」
とうとう根負けしてくれたのか、バネッサさんが絞り出すように答え、私が顔を輝かせた直後。
「…………もうダメ、可愛いーー!!」
「え?」
突然叫んだバネッサさんが大きく動いたのとほぼ同時に強く後ろに引かれ、一瞬前まで私がいた空間を抱き締めるような形で、バネッサさんが腕を激しく空振りします。
「……え?え?なに?なに、今の?」
「……ヘンリーさん!!なんで、邪魔するんですか!!」
「むしろ何で邪魔しないと思うんだ。させるか、そんなこと」
「いいじゃないですか!女同士なんだから!ヘンリーさんのことは諦めます、だからドーラさんを!私に、ください!!」
「意味がわからないが、絶対にやらん」
「……諦めませんからね!」
「絶対に、渡さない」
あ、あれ?
確か、ヘンリーを挟んだ三角関係みたいな設定だったと思ったけど。
なんか、おかしな方向に変わってない??
と、ヘンリーの背後に庇われながら、ヘンリーとバネッサさんの言い争いを呆然と眺めていると。
「そこまでよ、バネッサ!!」
ザッ、と音を立てて現れた踊り子さんの集団に、囲まれました。
ああ。
いたんですね、みなさん。
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