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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百九話:対決の時
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!ヘンリーさんは、騙されてるのよ!いくら、ちょっと、……超絶に、可愛くたって!!そんな、余裕ぶった女!それならきっと、私のほうが」
「ドーラを侮辱するな。それにドーラにどう思われてても、俺の気持ちは変わらない。俺が、ドーラと居たいんだ。大きなお世話だ」
「なんでよ!!可愛いから!?可愛ければ、なんでもいいの!?ダメよ、そんなの!!騙されないで!!」
やはり、可愛いだけではダメだったのか。
それとも、ヘンリーが上玉過ぎて諦め切れないのか。
もしくは、最後の足掻きというヤツか。未練タラタラってヤツ。
……まあ、ぶっちゃけ。
バネッサさんがもっとまともな感じで、ヘンリーを惚れさせて幸せにしてくれるなら。
それでいいと思ってたし、実際のところ恋人でも無いので、そこを言われると苦しいんですが。
でも、やっぱりキミではダメだ。
自分の気持ちを押し付けるしか考えてないあなたに、ヘンリーは託せない。
目の前に立ち塞がるヘンリーを、そっと脇に押しやります。
「ドーラ」
「大丈夫だから。私に、お話しさせて?」
心配そうな顔をするヘンリーに微笑みかけ、バネッサさんに歩み寄ってまっすぐに目を合わせます。
「な……なによ……!」
予想外だったのかなんなのか、バネッサさんが動揺して、若干顔を赤らめてます。
「聞こえてたと思いますけど。私は、ドーラと言います。あなたのお名前は?」
「……バネッサ」
動揺しつつも、名乗ってくれました。
名前が呼べないと、なんか話しにくいんだよね!
知ってたけど、これでやっと呼べるわ!
「バネッサさん。ヘンリーは、私の大切な人なの。私のために、縛り付けたくないの。だから、それでヘンリーが幸せになれるなら。他の女の人と一緒にいても、私はいいの」
とか言っとけば、離れてた言い訳も立つだろう!
これも、嘘では無いし!
こういう言い方をすると、なんか健気っぽいし!
「……なによ、それ。おかしいじゃない、そんなの。好きなら、一緒にいたいと思うでしょ?他の女なんか、見てほしくないと思うでしょ?そんなので、ホントに好きって言えるの?」
いやー。
なかなか、鋭いですよねー。
くっつけようとしてたからね、最初は。
「……あなたが思う、好きとは違うのかもしれない。でも、私はヘンリーに、幸せになってほしいから。ヘンリーを幸せにしてくれると思えない人に、ヘンリーは渡せない」
ものは言い様っていうか。
これも、嘘では無いですからね!
「……なによそれ。あたしじゃ、ダメだっていうの?」
「はい。あなたでは、ダメです」
「……なんでよ。なんで、あなたが決めるの?」
「私じゃありません。ヘンリーが、決
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