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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百九話:対決の時
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を醸し出すのに、すっかり存在を無視されていたバネッサさんが割り込んできます。
無視というか、位置の関係で実際に私には見えてなかったんですけれども。
わざとだが。
ともかく私が見える位置に回り込んできたバネッサさんが、声を上げて。
「ヘンリーさん!その人、だ!……れ……?」
睨み付けるように私の顔を見たバネッサさんが目を見開き、言葉が尻すぼみになって消えます。
そうですか、そんなに驚きましたか。
可愛すぎてすみません。
踊り子のみなさんが共犯なので、文句は主にそちらにお願いしたい。
バネッサさんが絶句して固まってしまったので、また勝手に話を進めることにします。
「ヘンリー?この人、だれ?知り合い?」
「知り合いってほどでも無い。名前も知らないし」
「そうなんだ。むこうは、知ってたみたいだけど?」
「名乗って無いし。勝手に、聞いてたんだろ」
こういう相手に甘い顔をすると付け上がるとは言え、またずいぶん冷たいなあ。
たぶん、彼女は名乗ってたんだろうに。
本気で覚えてないのか、故意に無視してるのか知らないけど。
彼女への対応としては結果的に正しかったけど、他のみなさんにもこんな感じだったんだろうか。
一緒にいると女性への対応はほとんど私がするから、見る機会が無いんだよなあ。
とか思ってるうちに、ヘンリーのあまりの言葉に我に返ったのか、バネッサさんが傷付いたような顔で叫びます。
「ひどい!あんなに、一緒にいたのに!名前も覚えてくれてないだなんて!」
「……ヘンリー?そうなの?」
「勝手に、纏わりつかれただけだ」
「恋人がいるならいるって、言ってくれれば良かったのに!それも、こんな……こんなに、……可愛い!!隠して、気を持たせるなんて、ひどい!」
「ヘンリー。ごめんね、私が離れてたから。男の人には色々あるっていうし、踊り子さんを見るのに、邪魔になるかと思って」
「そんなこと気にしてたのか。俺は、ドーラがいればいいよ。ドーラだけ、いればいい」
叫ぶバネッサさんの言葉をネタに、あくまで二人の世界を保つ私たちに、とうとうバネッサさんが切れました。
「……あなた!踊り子のいる場所に、ヘンリーさんを一人で置いていくなんて!それでも、恋人なの!?ちょっと、……かなり、……物凄く、可愛いからって!!余裕ってわけ?浮気なんか、するわけ無いって!?」
私に、矛先が向かってきました。
切れてしまったので控えめな態度は取り繕えないのか、相手が女だからなのか。
まあ、どっちでもいいか。
ヘンリーが、私を庇うように立ち塞がります。
「おい、ドーラに絡むのはやめろ。俺はともかく、ドーラを傷付けるなら、女でも許さない」
「私!諦めないから
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