肉の晩餐会
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よりも武器に対して斬られに行くようなそのメンタルが有り得ない。
心技体とよく言うが、正しくそれらを全て兼ね備えなければ無理であるキチガイ度である。
そしてそれを成した本人は別にこれといって表情を変えることなく少女の胸に触れた右手をわきわきにぎにぎさせながら、唐突にその手を挙げて待ったのポーズをとった。
「待て智! まずは俺の謝罪を聞いてから対応を考えてみねえか?」
「ほほぅ? ようやく謝るということについて理解できるようになってちょっと私、嬉しいです───喜ぶにはほぼ違う感情が胸を占めていますが」
反応早いぞ、と皆で一緒に呟くが既に矢まで構えている智と副長は無視していた。
「ああ……確かに俺は今、お前に不義理を働いたな……罰のつもりでやったが確かにこれはいけねえ……」
「……私に?」
とは言ってもやはりシリアスの雰囲気への移行ではなさそうなので、どうでもよさげにその成り行きを見守る事にした。
恐らく、予想が正しければ結末は一つですわね、と思いつつ無我の気分で聴衆に変化する。
「……この場合、不義理を働いたのは私ではなくそちらの人だと思うんですけど……?」
「否───お前の乳を至高だと思っているのに他人の乳、しかも普乳を揉むとは……これぞ痛恨の極み……!」
ポーズを付けながら叫ぶ副長を智は固まった笑顔で見ながら───黙って矢を十本以上取り出してから全部一斉に放った。
効果音で言えばズドドドドドドドドドドーーーーン!! という感じ。
悲鳴で言えばぐげっ、と蛙が潰れた様な声が響いてその後に壁に激突したような音が響いて無音になった。
壁のほうのを向いたらきっとグロく死んだ何かが見れるから見てはいけないだろう。智の方も同じ理由で見てはいけない。
グロではないが、見たら巻き込まれる。
だから、ミトツダイラが見たのは二人ではなくさっきいきなり登場した2人の方。
碧と言われた少女も恐らくハクという少年と同じで熱田神社の人間。
そして、このタイミングで二人がここに現れたという事は
「熱田神社もこれからの武蔵の行く末を考えているということですのね……」
その中心人物になっている全裸とホライゾンと壁で死人ごっこしている副長とかを見て思う。
大丈夫ですの、これ?
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