肉の晩餐会
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避けることは可能かもしれないが
……それじゃあ次の変化に対応できないさね。
あれだけの力量を持っている少女だから万が一の外れた場合の攻撃方法くらい構築しているだろうと思う。
例えば薙刀を手首だけで方向転換するとか、空いている左手で肘打ちをかますとかなど。
それらがわかっていない剣神ではないとは思うが
「まぁ、お手並み拝見か」
だから、自分はじっと次の動きを見ることに専念した。
……やるじゃねえか、碧。
対峙している自分でも思わず感嘆してしまう。
はっきり言えば、トーリに合わせて俺も熱田の方はほぼ留美とハクに放っておいていたからこの練度になっていたのは結構、驚きである。
この調子だと他の馬鹿どもも期待できるなぁ、と思う。まぁ、留美が指導してんだからこの程度にはなるかとも思うが。
ずっと昔から頭が上がらないとは思っていたが土下座で許されるだろうか。やはり、素人の土下座じゃあ無理かなぁと思っている間に
「お?」
そういえば薙刀が迫っているのを忘れていた。
今のままだとまだ肩に少し当たる角度である。
加護があっても罅くらいは避けれないくらいは理解できているし、避けることはできてもその後の変化についていけないことは理解している。
だから、避ける気はなかった。
「よい、しょ……」
右足を一歩前に進めることにより腰の連動で右肩を前に押し出す。
すると右半身が前に出て、それで本当に紙一重の回避をすることができるがそれじゃあ意味がない。
来た。
薙刀の石突きが本来自分の肩があった位置を貫こうとして風を切る。
そして、本当にギリギリで回避ということなので当然、服と肩の削るように触れようとして
「ふん……!」
体を少し後ろに流れるようにずらし突きの勢いに合わせるようにして、そのまま薙刀を弾いた。
「……!?」
碧が驚いた顔をするがチャンス到来と言う物だろう。
直ぐに、前に詰め寄りまずは左肘を抑える。これによって左腕はまず動かせない。足も間にこちらの足を入れて動くのを制限させ、後は罰だ。
「喰らえ……! 先祖直伝! パイクラッシャー……!」
そのまま空いている右手で思いっきりその乳を揉んだ。
聞きなれた種類の悲鳴を蔑みの視線で見ながら先程の攻防をミトツダイラは思い出す。
……無茶苦茶な!?
最後の薙刀を弾いた方法に関しては理解できる。
腕を痙攣させるかのような力の入れ方で触れた薙刀を横に弾いただけだ。
言葉で語れば簡単で、理屈でも解ると言えば解るのだが実戦でそんなのを上手く出来る筈がない。
タイミングをずらせば触れた個所が切られるだけだし、突きの勢いに乗って後ろに流れるはずの体を無理矢理前に戻すのも、何
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