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不可能男との約束
肉の晩餐会
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われたくねーよ!」

ギャーギャー叫ぶ二人をミトッツァンとアサマチがまぁまぁと抑えるのを余所に件のハクという少年がこちらに軽く挨拶をしてくる。

「……お騒がせしてすいません。私はハク。姓無しで熱田神社の者です。若輩者ですが若様の力の一つと思ってください」

「ガっちゃん! ガっちゃん! あんまり外伝を進めても本編のあさいてが進まないと結構批判来るよ!?」

「大丈夫よ、マルゴット───趣味は仕事のように。仕事は趣味のようによ」

「お前、正気じゃねえよ!?」

全員が一致団結でこちらにツッコんでくるがナイちゃんもガっちゃんも気にしない気にしない。
何せネタも鮮度が第一なのである。
余り、時間をかけていると他の作者が美味しいネタを奪って行ってしまうので油断は出来ないのである。
日常の隠れた場所で戦いはあるのである。
そして、シュウやんが呆れたようにハクやんを見つつ

……? 意識はハクやんの方に向いていないね?

対狙撃、暗殺用の訓練をしていると無意識でも相手が発している殺気などは読み取るのではなく視線のように感じる。
よくある嫌な予感と纏められるのがそれを経験則と己の五感を組み合わせた戦術として体に組み込まれる。
無論、忍者などはそういった殺気を隠すのは上手いし、狙撃に関しても一つレベルを上げるとそんなのを意識しない"自然体"で狙うのは当たり前だ。
シュウやんも歩法などでそんなのは当たり前に"自然体"になるのだが、今回はどっちかというとわざとというよりこちらに気付かせるように意識をちらつかせている。
周りも"出来る"メンバーは気づいたのか、少なくとも補佐の二代のみが先にその視線の先を見ているので流石だなぁと思い、そちらを見る。
そこには特に何か不思議じゃないまたもやうちの制服を着た女生徒がおり、顔は少女らしさがあるのだがきりっとしていて雰囲気がルーやんや喜美ちゃんとはまた違った感じに年上雰囲気を出しており、髪はロングヘアーで胸は抑えてあるし、と全体を見ようとして足と手指を見た瞬間にどうしてその人物が注目されているのか悟った。

……手指にタコが出来ているね……?

教導院の学生なら余り、おかしくはない武芸者の特徴。
術式によって確かに消せるといえば消せるのだが、やはり術式に頼りがちになるのは問題ではあるし、それも訓練の一環で生まれた傷なのだし、実践においても起きうる傷の一つなのだ。
だから、そういったのを消すのは余りない。
だから、普通はそういった事はないのだが

……あれって一般学生だよね?

総長連合揮下の人間でもなければ三河から参加した警護隊のものでもない。
そういった人物リストは総長連合と生徒会には必ず回されチェックされる。
だから、一般学生がそんな武芸者であるとは思えない
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