第153話 仇
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なく皆で・・捜したんどす。でも・・・『花錦剣』は見つからなかったどす・・・恐らく、ユリは『花錦剣』を奪った何者かに、殺されたんだと・・・・」
リョ「ユ、ユリは・・・『花錦剣』を奪われた時に、殺されたのか・・・・?」
俺の言葉に、アカネはゆっくり頷いた。俺はパンジーを床に下ろし、立ち上がると、『嵐真剣』を鞘から抜いた。
リョ「つまり・・・俺がユリを殺して、『花錦剣』を奪った、どこかの愚か者を殺めればいいんだな・・・?」
その言葉に、サクラがすぐに大きく頷いた。
サ「どんな方法を使ってもいいから、ユリを殺した奴を痛めつけて下さい・・・!ううん、殺したって構いませんっ!!その時の罪は、リョウ様じゃなくて、私が身代わりになりますっ!!」
幸福の花の魔道士全員の瞳が仇で満ちていた。
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俺は幸福の花のギルドを出た後、俺は馬車に揺られながらずっとユリの事とユリを殺した愚か者の事を考えていた。ユリを殺した愚か者は、たぶん俺やユリと同じ聖剣使いだ。でも、俺やユリとは違って、『闇』の聖剣使いだ。
『光』の人間が聖剣を使うと、人を正義に導く物になる。
だが、
『闇』の人間が聖剣を使うと、人を殺める物になる。
そして、その『闇』の聖剣使いが持っている聖剣の数は2本か3本。元から自分が持っていた聖剣と、ユリを殺してまで手に入れた『花錦剣』を持っているはずだ。聖剣は世界で7本しかない剣だ。その内の『銀覇剣』、『天力剣』、『嵐真剣』は俺と契約をしている。ちなみに、聖剣は星霊と同じで、所有者が命を落としたら自動的に契約が解除されるんだ。その為、ユリは『花錦剣』と契約していたが、何者かに殺されて、ユリと『花錦剣』との契約は解除され、ユリを殺した奴の聖剣になった。これで6本。残りの1本はまだ誰も目にした事がなくて、聖剣の中でトップの強さを誇る「伝説」とも言われる聖剣だ。たぶん、ユリを殺した奴は、7本の聖剣を全て集めてコンプリートしようとしているんだ。だから、いつか俺も命を狙われる可能性があるって事だ。・・・やっぱり、ルーシィや皆を連れて来なくて正解だったな。俺は腰にある3本の聖剣にそっと触れた。
リョ
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