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中二病が主人公になったら?
第10話
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し、ナルトはというと、

「ふぅん、その程度の技など、この"ダークフレイムマスター"には造作もないことよ・・・!」
「ま、まさか・・・!?ナルトもあの術が使えると言うのか!?」

キバが如何にも興味津々な顔で言った。
先程、モブ共の反応に不満そうな顔をしていた人達もキラキラとした目をナルトに向ける。

ナルトは忍具ポーチから小ビンを取り出し、中に入っている液体を全て口の中に入れ、火のついたライターを口元へ持っていき、口の中に含んでいたものを思いっきり噴射させた。
すると、どうだろうか。
噴射した液体にライターから引火し、簡易型の火炎放射器に早変わりである。

「城之内ファイヤー!!」

そこは"ヨガフレイム"じゃねぇのかよ!
まあいいや・・・。ナルトから放たれた火炎放射がサスケの豪火球に正面から激突する。
しかし、何ということでしょう・・・普通に拮抗しているではありませんか。

「す、スゲェ!」
「灯油だけでここまで出来るもんなのか・・・?」

夢中になるキバと、驚くシカマル。

「ナルト!そのまま押し切っちゃえ!」
「が・・・がんばって・・・ナルト君・・・」

素直に応援するいのとヒナタ。

"コイツ・・・出来る・・・!"

さっきまで負けそうだったくせに上から目線で物事を考えるサスケ。

ナルトのこの戦いっぷりを見て、大小の差はあれど皆それぞれナルトに関心を抱くようになる。
そして、よりこの2人の戦いに興味の視線が注がれていく。
しかし、10秒経たずして何の前触れもなくその拮抗は崩れ去った。

「えっ?」
「あっ!」
「何っ!?」
「・・・フッ、燃料切れだってばy「ボフンッ!」熱っちぃぃぃ!マ、マジヤバい!!誰か助けてくれ!!!」

ドヤ顔しているナルトに見事命中し、火達磨になって走り回っている。
周りで見ていた者たちは大慌てで消火に当たる。
サスケはナルトの呆気ない幕切れにポカンとしている。

数十秒で消火は終わったが、ナルトはプスプスと煙をあげて倒れ伏している。

「誰かナルトを保健室に運んでいってやってくれ!」

とイルカは指示を出す。
数人の生徒がナルトを持ち上げようとしたが、ビクともしない。

「先生、ナルト君が重過ぎて動かせませーん。」
「そんな訳ないだろう。
どれ・・・ホントだ。どうなっているだ・・・?」

サスケは疑問に思い、怪訝そうな顔をして倒れているナルトを観察する。
そして、ある事に気付き目を見開く。

「そうか、あの違和感はパワーリストだったのか・・・
というか、アイツ・・・パワーリストだけじゃねぇ・・・
パワーアンクルも着けてやがったのか・・・しかも相当な重さのヤツを・・・
あんなモノを着けたまま戦っている
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