第10話
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「いのちゃん、あの子達と知り合いなの?」
と、ピンクの髪に大きな赤いリボンを結んだ女の子、春野サクラがいのに問いかける。
「まあ、親がね・・・」
いのは複雑そうな顔をして答えた。
「もういい・・・シカマル、チョウジ、"和解の印"を・・・」
イルカは呆れうな垂れながらも2人に指示を出す。
「あ、忘れてた。」
シカマルはサークルの中に戻り、左手の人差し指と中指を差し出す。
シカマルがチョウジの顔を見て頷くと、チョウジも頷いて右手の人差し指と中指をシカマルの指に重ね、"和解の印"を作る。
「ごめんよ、シカマル。」
「いいや・・・お前、こういうの苦手だしな。オレもめんどくせーし・・・」
イルカ先生はその様を見て少々満足したように頷く。
「うん、"和解の印"は出来たな。え〜次、うずまきナルト!」
「ヨッシャアーイ!」
ついに出番が来たかとナルトはガッツポーズする。
「あの子って・・・。」
「ウチの親が話しちゃダメだって。」
「私、あの子だけは相手したくない。」
"チッ・・・好き勝手言いやがって。"
モブ共の呟きにナルトは少々イライラする。
「そして、うちはサスケだ。2人とも出て来い。」
サスケだけモブ共からの黄色い声援を受けながら前に出る。
ナルトはそれにもまた少々イライラするが、その前に、
「異議アリィィィ!!!」
「どうした、ナルト?」
「サスケとはやりたくねぇ!オレなんかと戦ったらサスケの手が穢れてしまうよー。
なあ、みんなもそう思うだろー?」
モブ共は「そうだそうだ!」とか「サスケ君の手が穢れるのはイヤー!」など口々に言っている。それらの発言に対して一部の人は不満そうな顔をしているが。
「いや、そんなことはない。
ナルトは穢れてなんかいないさ。お前はオレの大事な教え子の1人だ。
そんな訳ないだろう。」
「い、イルカじぇんじぇー!(泣)」
「お、おい、鼻水汚ないぞ!せめて鼻を拭え!」
茶番を繰り広げながらも、ナルトは内心ほくそ笑んでいた。
と言うのも、これは終了の鐘が鳴るまで時間を稼ぐ魂胆であり、こうしている今もその刻は着々と近づいているのであるからである。
「おい、早くしねぇと授業が終わっちまうぞ。早くしろ!」
茶番を見かねたサスケはイライラとした様子で言い放った。
「あー、そうだったな。
じゃあ、"対立の印"をして・・・」
「・・・やっぱやらなきゃダメ?」
「ダメだ。」
「フン、これは決定事項だ。
諦めろ、ウスラトンカチ。」
「チッ・・・」
ナルトは軽く舌打ちし、めんどくさそうな顔をしながら対立の印を結んだ。
サスケはナルトが結んだのを見て、そして結ぶ。
「それで
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